【中畑清 視点】前日18残塁だったけど…巨人「はじめの1点」で解けた呪縛

[ 2019年7月29日 08:00 ]

セ・リーグ   巨人16-4阪神 ( 2019年7月28日    東京D )

4回1死三塁、岡本は左前適時打を放つ(撮影・大森 寛明)
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 大量16得点で連敗を脱出した巨人。「はじめの1点」が大きかったね。初回1点の先制を許した、その裏だ。先頭の若林が遊撃内野安打で出塁し、山本が送りバントを決めて1死二塁。丸の右前適時打で、すかさず追いついた。前日は3回から延長11回まで3度の満塁機をつぶすなど1点が取れず、18残塁を記録して逆転負け。その1点が呪縛を解き、同時に阪神先発、岩田のリズムを狂わせたんだ。

 若林は吉川尚の復帰が遅れている今、1番に固定してもいいんじゃないかな。両打席で本塁打を打っているスイッチヒッター。選球眼がよくて四球が選べる。打率・305で出塁率は・400。盗塁は9回走って全て成功。1番打者の条件を兼ね備えている。相手先発の右左を気にしなくていいしね。

 2番以降はやっぱり坂本勇、丸、岡本、亀井と並ぶ方が相手は嫌がる。この日6番で3安打した岡本。内容はともかく、この結果を4番に戻るきっかけにできるか。(スポニチ本紙評論家)

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2019年7月29日のニュース