大船渡・佐々木「ろうき」の名前も、切れある速球も、兄・琉希さんが生みの親

[ 2019年7月22日 10:00 ]

第101回全国高校野球選手権 岩手大会4回戦   大船渡4―2盛岡四 ( 2019年7月21日    岩手県営 )

<大船渡・盛岡四>12回2失点21奪三振の力投を見せた佐々木(撮影・木村 揚輔)
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 【Hero's File】「朗希」という名前の生みの親は、3学年上の兄・琉希(りゅうき)さん(20)だ。当時3歳だった兄は弟が生まれた01年に大人気だった特撮ドラマ「百獣戦隊ガオレンジャー」の登場人物「狼鬼」と同じ呼び方を両親に希望したという。

 琉希さんが小学3年で野球を始めた頃から、弟もまねごとをするようになった。その頃から「自分が周りに教わったことは全て教えようと思って」と技術的な指導も行ってきた。幼い頃の弟は「球の回転がめちゃくちゃ悪かった。肘も上がらなくて、コーチに指摘されても言うことをきかなかった」と言う。これを強制しようと兄は奮闘。厳しすぎてけんかをすることもあった。

 大船渡OBで4番を張った琉希さんは「今でもうまくなってほしい気持ちはあるけど、朗希のレベル的にもう指導はできません」と笑う。それでも切れと角度のある速球も、兄が生みの親であることに間違いはない。 (武田 勇美)

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2019年7月22日のニュース