【兵庫】西宮東 快進撃止まるもエース・茶谷「僕が打たれて負けたので泣けません」

[ 2019年7月22日 16:46 ]

第101回全国高校野球選手権兵庫大会 5回戦   西宮東0―7神戸国際大付属(7回コールド) ( 2019年7月22日    明石トーカロ )

<兵庫大会 神戸国際大付・西宮東> 7回コールド待ちを喫し、悔しそうな西宮東・茶谷 (撮影・平嶋 理子)     
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 快進撃の立役者に、涙はなかった。強豪の神戸国際大付に7回コールド負け。甲子園出場の夢が5回戦でついえても、西宮東のエース茶谷哲兵(3年)は、敗者のロッカーで胸を張っていた。

 「僕が打たれて負けたので泣けません。みんなには“こんな頼りないエースについてきてくれてありがとう”と言いたい」

 公立の星が迎えた大一番。強豪私学と対戦する時のために、背番号1はこの試合まで右打者の内角を突くストレートを温存してきた。最も警戒したのは、相手の3番に座る柴野琉生(3年)。初回一死一塁の局面で執拗に内角を攻め、中飛に打ち取った。そして巡ってきた3回1死三塁のピンチ。再び勝負球を多投し、少しだけ高くなった1球を左翼へ運ばれ、犠飛で先取点を失った。

 「疲れはなかった。ボールは夏の大会で一番良かったし」

 肉体面の疲労は感じなくても、強打を誇る相手のスイングはサイド右腕の精神面に重圧を与えていた。4回にも1点を失い、5回には打者一巡の猛攻を許し、決定的な4点を奪われた。

 「ベスト16?甲子園に出られなかったら、準優勝も、ここで負けるのも一緒。早いか、遅いかだけの違いです」

 マウンドでの強気な姿のまま、茶谷は高校野球のラストシーンを受け入れた。3回戦での県伊丹戦では、7回参考ながらノーヒットノーランを達成。甲子園球場から最も近い位置にあり、「近くて遠い」と表現されてきた西宮東を、だれよりも聖地に近づけた。プロも注目する右腕には、大学で野球を続ける意志がある。

 「大学になると、またレベルが上がる。それでも基礎は一緒だと思うので、それを大事にしてやっていきたい」

 最後の最後まで、右腕は気丈だった。芯の強さは、どの世界に進んでも、茶谷を支える武器であり続ける。

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