【福井】丹生 サヨナラ勝ちで28年ぶりの夏4強進出 来田兄弟が輝く

[ 2019年7月22日 17:00 ]

第101回全国高校野球選手権 福井大会準々決勝   丹生5―4啓新(延長10回) ( 2019年7月22日    福井県営 )

サヨナラ勝利を収め、校歌斉唱する丹生ナイン
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 丹生が延長までもつれた試合を制し、夏の大会では91年以来、28年ぶりとなる準決勝進出を決めた。1点劣勢の8回2死満塁で、3番・来田宗純外野手(3年)が適時右前打を放ち追いつくと、延長10回に2死一、二塁の好機で、2番を打つ弟の来田達磨内野手(2年)が右越え打を放ち、勝負を決めた。今秋ドラフト候補の左腕・玉村昇吾投手(3年)は6回まで4失点も、その後は得点を許さず10回を一人で投げきった。

 延長10回2死一、二塁。打順が回ってきた来田達は、後ろを打つ兄・宗純から声を掛けられた。「お前なら絶対決められるから。俺に繋ぐんじゃなくてお前が決めてこい」。兄の言葉に背中を押され、「引っ張り意識で、来た球にくらいつこう」と打席に立つと、初球だった。外角への球にフルスイングすると、快音を残した打球は懸命に手を伸ばした右翼の後ろへ落ちた。自身初というサヨナラ打。グラウンド上で満面の笑みを浮かべるナインにもみくちゃにされ、涙が止まらなかった。

 3番で自分の後ろを打つ兄を、小学校の時から打者として目標にしている。「家で素振りしていても、苦手なコースに対してのスイングのアドバイスをくれる」と常日頃から学ぶことが多いという。落ち込んでいるときには「上を向いて笑っていればどうにかなる」と普段から励ましてくれる兄は、1点ビハインドの終盤8回に同点打を放ち「あそこで打てるのがさすがです」。頼れる先輩として、兄弟として尊敬している。

 「兄ちゃんと野球できるのもこの夏が最後なので、絶対甲子園に行きたいです」。兄弟揃っての念願の甲子園まで後2勝。夢舞台を射程圏内に捉えた。

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