JFE西日本 河野 7回5安打無失点11K 11球団スカウト絶賛

[ 2019年5月29日 00:09 ]

第90回都市対抗野球大会 中国地区2次予選   JFE西日本8―0JR西日本 ( 2019年5月28日    倉敷マスカット )

力投するJFE西日本・河野
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 今秋ドラフト上位指名候補のJFE西日本・河野竜生投手(20=鳴門)が先発し、7回5安打無失点と好投。直球の最速は151キロを計測し、11個の三振を奪うなど完璧な投球内容だった。

 第1、第2試合が熱戦続きだったため、予定より3時間半以上も遅れて始まった第3試合。調整の難しさに加え、断続的な降雨など悪コンディションにも左腕は動じなかった。「僕が入って2年間、自チームで都市対抗に行けていない屈辱もあるし、去年、補強選手で出させてもらったJR西日本が相手でしたし、気持ちは入っていました」。初回の先頭打者を151キロ直球で空振り三振。2、3、4回は得点圏に走者を背負ったが、ピンチほど腕を振った。徹底的に投球を低めに集め、要所でカーブ、スライダー、ツーシームなど多彩な変化球を使用。「スピードは意識せず、打者に向かっていく中で両サイドにコントロールできた。次もこういう投球ができたら」と手応えは十分だった。

 スタンドで視察した国内11球団のスカウトは投球内容を絶賛した。中日・米村明アマスカウトチーフは「四球で崩れることが絶対にない投手」と制球力を評価し、広島・白武佳久スカウト部長は「打者から腕が見えにくい投げ方だし、右(打者)にも左にも内角を突けるということは、指先の感覚も素晴らしいということ」と話す。楽天・福田功プロアマスカウトアドバイザーは「(ドラフト1位の)12人には間違いなく入ってくる」と断言した。

 打線が着実に得点を重ね、投手が抑える。3年ぶりの都市対抗出場へ、最高の形で初戦を勝った。山下敬之監督(43)は「自分が勝たせると言っているから、そうしてもらわないと」と笑顔で大黒柱のフル回転に期待を寄せた。

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2019年5月28日のニュース