中畑氏も感心 広島支える丸の“右打者版”バティスタの成長

[ 2019年5月28日 09:15 ]

広島・バティスタ
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 【キヨシスタイル】凄いねえ、広島。開幕に出遅れて一時は借金が8もあったのに、今や貯金9で首位に立ってる。驚異的な快進撃。最大の立役者は何と言ってもバティスタだね。

 球際の強さを身につけたパワーヒッター。去年までは外の変化球で崩されるもろさがあったけど、今年は違う。ヒットが欲しい場面、豪快な一発で空気を変えたい場面。試合の流れを読み取り、状況に応じた打撃ができるようになった。

 チームの連勝が11で止まった26日の巨人戦、3点を追う7回1死一塁での打席が象徴していた。カウント1―2と追い込まれてから二枚腰。重心を下げ、ボールをしっかり見極める。誘い球のスライダー、フォークに手を出さず、内角のツーシームはカット。最後はフルカウントから7球目の外角真っすぐをセンターへ打ち返した。一、三塁の形をつくり、この回いったんは同点に追い付く足場を築いたんだ。

 確実性が増して、相手からするとめちゃくちゃ嫌なバッター。丸の右打者版と言っていいんじゃないかな。

 FAで巨人に移籍した丸が去年まで座り続けてきた3番。西川、野間、長野も打ったけど、4月29日のヤクルト戦からバティスタが定着している。以来23試合、新3番は打率・354、10本塁打、21打点と打ちまくり、チームは16勝6敗1分けというわけだ。

 広島は2015年秋からドミニカ共和国のカープアカデミーにいたバティスタを練習生として迎え入れ、16年に育成選手契約。2軍で鍛えて17年6月に支配下選手契約を結んだ。お金で実績のある選手を連れてくるんじゃなくて、お金を稼げる選手を育てて使う。これが広島の外国人選手育成システム。メヒアもフランスアもこのパターンだ。

 バティスタの現在の成績は打率・289、12本塁打、30打点。充実した今の打席を見ていたら、今季は何かしらタイトル争いに絡んでくるような気がする。まだ27歳。このまま成長を続けたら、広島からヤンキースに移籍してスーパースターになったソリアーノのように…。そんな可能性まで感じさせてくれる。(本紙評論家・中畑 清)

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