“燕キラー”会沢 2年ぶり2発で連敗阻止 ヤクルト戦打率・444、3本塁打も硬派に「風に感謝です」

[ 2019年5月28日 22:52 ]

セ・リーグ   広島8―7ヤクルト ( 2019年5月28日    神宮 )

<ヤ・広>8回1死、中越えソロを放ちガッツポーズの会沢(撮影・島崎忠彦)
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 広島の会沢翼捕手(31)が28日のヤクルト戦(神宮)で2017年9月3日のヤクルト戦(神宮)以来自身2年ぶりとなる1試合2本塁打を放ち、1994年8月にマークした球団記録18勝に王手をかける5月の17勝目に大きく貢献した。

 会沢は先制点を許した直後の2回、1死走者なしで入った第1打席でヤクルト先発右腕・原が投じた2ボール1ストライクからの4球目、見逃せばボールになりそうな真ん中高めシュートをバックスクリーンへ叩き込む同点の5号ソロ。

 7―1から7―6まで追い上げられて迎えた8回に入った第5打席では、1死走者なしから6番手右腕・マクガフが投じた2―2からの5球目、再び見逃せばボールになりそうな高めのカットボールをバックスクリーン左へ6号ソロとして叩き込んだ。

 まずは1本目について「後ろにつなぐ気持ちでね。何とか打席に入って…最高の結果になって良かったです、はい」と控えめな笑みを浮かべた頼れる選手会長は、2本目については「最高でした。ありがとうございます」と照れ笑い。「どうかなと思ったんですけど、風も助けてくれて。風に感謝です。ありがとうございます」と硬派に決めた。

 26日の巨人戦(東京D)で11連勝が止まった広島だが、会沢の2発を含む今季最多の16安打で連敗を阻止。会沢は4回の第3打席で原から左手首付近に死球を受けベンチで手当てを受けるシーンもあったが出場を続け、6回の第4打席では右中間二塁打も。会沢は今季ヤクルト戦成績がこれで27打数12安打の打率・444、3本塁打、7打点となり、4月29日のヤクルト戦(神宮)以来自身今季2度目の猛打賞と“ヤクルトキラー”ぶりを見せつけた。

 それでも捕手として7失点したこともあり「反省するところは反省して、またあした、1戦1戦頑張っていきたいと思います」と慎重に言葉を選んだ会沢。「チームとして1戦1戦、戦っていくだけなんで、これからも1戦1戦しっかり戦っていきたいと思います」と決意を述べ、雨の中、敵地で声援を送ってくれたファンへ「遅くまで応援ありがとうございます。また熱い試合をしていくので、これからも熱い熱い応援、よろしくお願いします。ありがとうございました」と感謝のメッセージを送った。

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