大谷“イチ流”証明逆転呼ぶ!レジェンドほうふつ右手一本で同点犠飛

[ 2019年5月28日 05:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス7-6レンジャーズ ( 2019年5月26日    アナハイム )

レンジャーズ戦の3回、バットを折られ中飛に倒れるエンゼルス・大谷
Photo By 共同

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が26日(日本時間27日)、本拠地レンジャーズ戦の7回に同点中犠飛を放ち、逆転勝利を呼び込んだ。3打数無安打1打点で、メジャー自己最長の連続試合出塁は11で止まったが、主軸の役目を果たした。打率は・226と低調も感覚は上々。ジェレミー・リード打撃コーチ(37)は近日中の大爆発を予告した。

 試合後のクラブハウス。大谷はリード打撃コーチに笑顔で冗談めかした。「全然駄目。なってない。はははっ」。打席に4度入って、安打は出なかった。それでもしぶとく食らいつき、勝利を呼び込む一打を放った。

 1―5の7回に1点差に迫り、なお1死二、三塁。大谷はこの場面でマウンドに上がった初対戦の右腕ダウディーに冷静に対応した。6球目、初めて投げ込まれた低めのカーブを右手一本で拾い、中堅に同点犠飛。その後は2つの暴投が絡み逆転に成功した。自己最長を更新中だった連続試合出塁は惜しくも11で止まったが、最低限の役目は果たした。

 ここまで16試合で打率・226だが、今季就任したリード打撃コーチは「犠牲フライは良い打席だった。打席ごとに良くなっている。昨年の翔平に戻りつつある」と言い切る。同コーチは現役時代にマリナーズで04~08年の5年間、イチロー氏(現マ軍会長付特別補佐兼インストラクター)とともにプレーした。「2人とも“ハンド・アイ・コーディネーション”(手と目の連携動作)が優れている。球場に早く来て打撃ケージで熱心に打っている姿勢も似ている」と指摘し、レジェンドとの共通点を挙げた。

 マイナー戦を経ず、ぶっつけ本番で臨んだ大谷の感覚は徐々に研ぎ澄まされている。「彼は今、少しずつ自分がどこにいるか理解しているところ。近いうちに凄く活躍する」。心配は無用だ。リード打撃コーチは、メジャー2年目の大爆発を予告した。(柳原 直之)

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2019年5月28日のニュース