巨人・西村 上原と日米W頂点だ!師匠以来の投手「東京ドームMVP」

[ 2013年10月24日 06:00 ]

上原(左)が巨人所属時代には師弟関係にあった西村

 喜びも倍増だ。東京ドームで行われた「東京ドームMVP賞」(賞金300万円)を巨人・西村が受賞した。師匠と慕う07年の上原(レッドソックス)以来となる投手の栄誉。普段とは違うスーツに身を包んで緊張気味の右腕も、上原の名前を聞くと笑みがこぼれた。

 「投手では6年ぶり。しかも、偉大な先輩の次にこのような賞を頂けてうれしい」

 文句なしの選出だった。今季71試合に登板し、球団新記録となる42セーブを挙げた。球団の日本人では93年の石毛以来となるタイトルも獲得。特に本拠地では33試合に登板し、4勝17セーブ、防御率0・52と抜群の安定感を誇った。

 尊敬する先輩のおかげだ。08年の自主トレで上原にフォークの握り、抜き方を教えてもらった。いまではその宝刀を武器に守護神に成長。日ごろからメール交換を続けている。上原がア・リーグを制してMVPを受賞した際、「おめでとうございます。僕らも日本シリーズに進出しました」と送ると「あとひと山、お互い頑張ろうな」と返信があったという。

 激励メールの通り、西村には越えるべき最後のヤマがある。昨季の中日とのCSファイナルステージでは4試合で3失点。日本シリーズでも復調せず、日本一の胴上げ投手は山口に譲った。「去年はリーグ優勝の後、うまく切り替えられなかった。日本一に貢献できるように、最後までマウンドに立ちたい」。悔しさを胸に、大先輩とともに最後の大一番に備える。

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