大会15日目の「初陣」 小島良太はスピードスケート男子1000メートルで20位「次は3種目で出たい」

[ 2022年2月18日 18:48 ]

北京五輪第15日 ( 2022年2月18日 )

スピードスケート男子1000メートルに出場した小島良太(AP)
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 スピードスケート男子1000メートルが18日行われ、今大会初登場の小島良太(23=エムウェーブ)は1分9秒97のタイムで20位に終わった。

 98年長野五輪男子500メートル金メダルの清水宏保を育てた結城匡啓コーチに師事。普段から小平奈緒と一緒に練習しており、北京入り後も練習パートナーを務めた。その小平は連覇を狙った500メートルで17位、前回銀メダルの1000メートルも10位に沈んだ。1カ月前に右足首を捻挫して満足に練習を積めないアクシデントもあったものの、小島は背中を追い掛けてきた先輩の苦戦を目の当たりにし「五輪は思うような順位にならないと痛感した。タイムや順位を考えすぎても仕方ない。上位に食い込みたい思いもありつつ、欲張りすぎてはダメ」と自身のレースに集中していた。

 レース後には五輪日程終盤での初戦について「競技が1000メートルは最後の方で、自分も他の選手見ながら早く滑りたいなっていう気持ちと、なかなか出番がこない調整の難しさはなくもなかった。独特な緊張感ももちろんあったけど、まだやれることがあったんじゃないかなと思う」と難しさがあったと語った。

 それでも視線はすでに前を向いていた。「今回、1000メートルしか出られなかったということで、ここで5000、1500にも、もう一度力を入れ直してそれぞれの競技でトップスピードと後半の粘りを強化し直して、次は3種目で出たい。その中で1000メートルの精度が上がると思う。1000メートル1本に絞るのではなくて、5000から15000まで国内で戦って、国内だけじゃなくて500から1500で海外勢と肩を並べられるくらいの選手になりたい」と力強く語った。


 初めての五輪で、一般的な知名度は低い。そのため、報道陣との囲みなどでは、開口一番、「小島です」と自己紹介する姿が初々しく映った。「自分はまだ無名だと思うので」。北京は世界をリードしていくための第一歩。「通過点の大会にしたい」。決意通り、小島は鋭い爪跡を五輪に残した。

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2022年2月18日のニュース