羽生結弦、9曲熱演「落とし物」を探して 2月18日練習ドキュメント

[ 2022年2月18日 21:32 ]

<北京五輪 フィギュア練習>拍手を送るボランティアに向かってポーズをする羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 北京五輪フィギュアスケート男子4位でクワッドアクセル(4回転半)を世界初認定させた羽生結弦(ANA)が18日、首都体育館近くのサブリンクで割り当て練習に2日連続で参加した。前日はロック3曲で汗を流したが、この日は日本時間午後3時10分から40分間、「ホープ&レガシー」「バラード第1番」「SEIMEI」など過去のプログラム9曲を感情を込めて滑った。

【2022年2月18日練習ドキュメント※日本時間は+1時間】

 ▽15:07 JAPANジャージーにマスクをつけ、サブリンクに姿を見せる。

 ▽15:08 黄&赤の「プーさん色」のティッシュカバーをフェンスに設置。大きくジャンプする。

 ▽15:09 リュックから何かを取り出す。前のセッションで滑っていたキーガン・メッシング(カナダ)に拍手し、笑っている。

 ▽15:10 マスクを取る。右足からリンクイン。メッシングに動画撮影をお願いされ、携帯端末を構える。メッシングはバックフリップを披露し、会場が沸く。

 ▽15:11 リンクを降りるメッシングに携帯端末を返す。会場にいる人に礼をしながら一周回る。

 ▽15:12 ステップを刻む。携帯端末を持ち、音響スタッフに渡す。

 ▽15:13 「ホープ&レガシー」の音楽が途中から流れる。情感たっぷりに滑り込む。

 ▽15:14 音響スタッフの元へ行き、携帯端末を操作する。

 ▽15:15 1回転ループ。その後、「パガニーニの主題による狂詩曲」が流れる。

 ▽15:16 トリプルアクセルを決める。4回転トーループは両足着氷。音楽を止め、ジャージーのファスナーを開ける。

 ▽15:17 ドリンクを口に含む。上着を脱ぎ、滑り始める。指で音を鳴らす。

 ▽15:18 両手を腰に当てながら滑る。

 ▽15:19 3回転ルッツを決め、拍手が起こる。呼吸を整え、再び音響スタッフの元へ。

 ▽15:20 「ノートルダム・ド・パリ」が流れる。4回転トーループを決める。

 ▽15:21 4回転サルコー、トリプルアクセルを決めていく。音楽を止め、考え込む。

 ▽15:22 ドリンクを飲む。

 ▽15:23 再び指で音を鳴らす。音響スタッフの元で携帯端末を操作。「ロミオとジュリエット」が流れる。

 ▽15:24 4回転サルコーを着氷。音楽を止める。しばらく両手を腰に当てている。

 ▽15:27 音響スタッフの元へ行く。「バラード第1番」が冒頭からかかる。静止した状態から滑り出す。

 ▽15:28 トリプルアクセルを決める。

 ▽15:29 トーループの4回転―3回転を決める。3回転ルッツも高く跳び上がり、着氷。うなずいている。

 ▽15:30 切れ味鋭いスピンを見せる。曲が終わると、会場から拍手。表情が緩み、自ら拍手をする。

 ▽15:31 ドリンクを口に含む。半袖になる。

 ▽15:32 トーループの踏み切りを確認する。

 ▽15:33 携帯端末を操作し、「秋によせて」が途中から流れ、滑り始めるタイミングを待つ。

 ▽15:35 トーループの4回転―3回転を決める。情熱的なステップを刻む。

 ▽15:36 曲かけ終了。うなずく。

 ▽15:37 両手を腰に当て、呼吸を整える。ドリンクを飲む。

 ▽15:39 関係者と談笑する。

 ▽15:40 音楽をかけに、スタッフの元へ。

 ▽15:41 「ホワイトレジェンド」がかかると、切れのあるスケーティングを見せる。

 ▽15:42 音楽が終わり、うなずく。

 ▽15:43 再び音響スタッフの元へ。

 ▽15:44 「ノッテ・ステラータ」の音楽が流れ、しっとりと舞い始める。

 ▽15:45 高く跳躍し、ディレードアクセルで魅了。続いてトリプルアクセルを決める。

 ▽15:46 音楽が終わると、拍手がわき起こる。呼吸を落ち着かせながら、右足を軽く叩く。

 ▽15:47 ドリンクを口に含む。

 ▽15:48 右手を腰に当てている。音響スタッフの元に行き、「SEIMEI」が途中からかかる。しばらく上を見つめている。

 ▽15:49 音楽はクライマックスへ。激しいステップを刻み、ハイドロブレーディング、イナバウアーを見せる。

 ▽15:50 「SEIMEI」のフィニッシュを決める。会場から大きな拍手。四方向に礼。ボランティアに両手でハートマークを見せる。練習を終える。

 ▽15:51 携帯端末を受け取り、リンクを降りる。

 ▽15:53 取材エリアで9曲の理由を語り始める。「最初は来るまでにホープ&レガシーとバラード第1番とSEIMEIかなと思ってて。やってたんですけど。なんか、そのうちにもっといろんなのやりたいなとか思って。考えて選んだ選曲の理由は、僕が今までのスケート人生の中で、落としてきたものっていうか。落とし物してきたものみたいなものを全部やろう、今ならできるって思って。ノートルダム・ド・パリのサルコーも全然跳べなかったりして。あと、最初のシーズンのバラード第一番の後半4回転トーループのところもやりたいと凄く思いましたし。もちろん、ここの中国でうまくできなかったというのがあって、ここでやりたいと思いましたし。今までミスをしてきたものと。あとは、まあ時間があったので。最後に絶対SEIMEIやろうと思っていたんですけど、それまでに自分が大切にしてきたホワイトレジェンドとノッテ・ステラータの流れも見せたいなって。心の赴くままにスケートしました」。

 ▽16:00 取材エリアを後にし、会場の奥へ。

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