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坂本「びっくり」銅!SPに続きフリーも自己新、日本女子は真央以来12年ぶりメダル

[ 2022年2月18日 05:30 ]

北京五輪第14日 フィギュアスケート女子フリー ( 2022年2月17日    首都体育館 )

演技を終えガッツポーズする坂本(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 女子シングルはフリーが行われ、SP3位の坂本花織(21=シスメックス)がSPに続いて自己ベストを更新する153・29点をマークした。もちろん合計も自己最高の233・13点で銅メダルを獲得した。同種目で日本勢の表彰台は10年バンクーバー大会で銀メダルを獲得した浅田真央以来12年ぶり。樋口新葉(21=明大)が5位、河辺愛菜(17=木下アカデミー)が23位だった。

 全てを出し尽くした先に、メダルがあった。坂本が迎えた勝負のフリー。冒頭のダブルアクセル(2回転)を着氷させると、7本全てのジャンプを決めた。153・29点をマークし、SPと自己ベストをそろえて合計233・13点。今季、難易度の高さから一度は手放そうとした女性の強さを表現するプログラムを演じきった。

 「びっくりしていて…。最初は点数を見て、3位って認識できなくて。びっくりしかないし、うれしい以外に言葉が出ない」。最終滑走者ワリエワの結果で銅メダルが決まると中野園子コーチと抱き合い歓喜の涙。そして表彰台では満面の笑みを浮かべた。

 4歳でスケートを始めてから、ずっと中野コーチの下で過ごしてきた。「年の離れたお姉ちゃん2人がいるのを知った途端に“これは甘やかされているから自立させないとダメだと”と判断されたのか…。その時からずっと厳しい」。怒られて、また滑る。ガムシャラに走り続けて17歳で平昌五輪に出場した。

 この4年間。1人暮らしを始めるなど自立を始めたが、コーチの姿勢は不変だった。「何が厳しかったのか分からないぐらい、厳しい」。氷の上ではもちろん、台湾でスムージーを、空港でコーラを隠れて買っているのがバレて激怒されたこともある。それでも食らいついたのは、中野コーチだったから――。

 「中野先生は“辞書”。何が悪いか分からない時でも、聞いたら気づける。厳しめのママ」。誰よりも信頼するから、何度怒られても、苦しい練習でも付いてこられた。一方の中野コーチは言う。「この4年間は戦いだった」と。「言えないぐらい、怒ったこともある。でも、必死になって怒れるのがいい。戦友としてやってきた」。指導をあおぐグレアム充子コーチ、そして小学1年から同門で滑り続けてきた三原舞依も常に一緒だった。

 17年間、戦い続けてたどり着いた舞台。「“しっかり神様が見てくれたね”って言われて、これまで以上に先生と強いハグをした」。日本女子にとって10年バンクーバー五輪銀の浅田真央以来となる価値あるメダル。「今まで頑張ってきたことが報われてうれしい」。北京の夜にまた最高の笑顔がはじけた。

 【坂本 花織(さかもと・かおり)】

 ☆生年月日とサイズ 2000年(平12)4月9日生まれ、神戸市出身の21歳。渚中、神戸野田高校を経て現在は神戸学院大3年。所属はシスメックス。1メートル59。血液型はB。

 ☆スケートを始めたきっかけ 2003年のNHK連続テレビ小説「てるてる家族」でヒロインの姉がフィギュアスケートをしているのを見て、興味を持ったことから4歳でリンクへ。

 ☆水泳 イトマンスイミングスクールで中学3年まで続け、選手コースに誘われるほどの腕前だった。背筋の強さや心肺能力、空間認知力がフィギュアスケートにもつながっている。

 ☆同志 22年四大陸選手権女王の三原舞依(シスメックス)は、同じ中野園子コーチの下で一緒のリンクで練習している。小学1年からの付き合いで学年は坂本が1歳下。

 ☆自立 19年12月に運転免許を取得。20年春からは実家を出て1人暮らしを始めた。料理は卵焼きが定番メニューで、ビタミンDを取るためにキノコ類を調理するなど栄養を計算。

 ☆アニメ スポ根系のアニメが大好き。最近では「ハイキュー!!」や「ツルネ―風舞高校弓道部―」などがお気に入り。   

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