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ノルディック複合団体 アンカー山本激走!お家芸復活銅メダル 94年リレハンメル以来28年ぶり表彰台

[ 2022年2月18日 05:30 ]

北京五輪第14日 ノルディック複合団体 ( 2022年2月17日    河北省張家口・国家スキージャンプセンター )

銅メダルを獲得して笑顔の(左から)渡部善斗、永井秀昭、渡部暁斗、山本涼太(AP)
Photo By AP

 お家芸の復活だ!日本は94年リレハンメル大会以来、28年ぶりの表彰台となる銅メダルを獲得した。前半飛躍(ヒルサイズ=HS140メートル)は4位でリードを奪う理想の展開にはならなかったが、後半距離(20キロ)で各選手が粘り、アンカーの山本涼太(24=長野日野自動車)が執念の力走でメダルをたぐり寄せた。個人ラージヒルで銅メダルの渡部暁斗(33=北野建設)は通算4つ目のメダルを手にした。

 最後はアンカーに抜てきされた24歳の山本がガイガー(ドイツ)の背中を必死に追った。オーストリアのフリッツを振り切ると、あとはメダルに向かって突き進む。山本が両腕を広げて3位でゴール。38歳の永井らと抱き合った。「アンカーはもの凄くプレッシャーだったが、やることに集中した。最後はよく分からなかった」と満面の笑み。仲間と喜びを分かち合ったエース渡部暁も「個人戦よりも10倍、いや何倍でもいいや。うれしい!」と声を弾ませた。

 理想の展開ではなかった。前半飛躍でリードを奪いたかったが、3強に次ぐ4位。走力で劣る日本は1位オーストリアから12秒差で後半距離をスタートしたが、各選手が粘りの滑りで最後までつないだ。一走・渡部善は「凄くスキーが走ったのでワックスマンに感謝したい」と振り返った。二走・永井以降も先頭集団で食らい付いた。標高が高く、タフなコースのため、全体的にスピードが上がらず、最後スプリント勝負になったのも日本チームに味方した。

 前回平昌五輪の団体戦は3強に次ぐ4位だった。3位とは42秒差あった。河野孝典ヘッドコーチは飛躍よりも走力の強化に力を入れてきた。オーダーもアンカーはエース渡部暁ではなく山本を据えた策がズバリ的中。前回はアンカーの時点でほぼ勝負が決しており、「できるだけ最後までメダル争いをしたかった」と意図を説明した。

 94年リレハンメル以来となる団体戦のメダル。長らく冬の時代が続き、エース渡部暁が孤軍奮闘してきたが、ようやくお家芸の復活を印象づけた。38歳の永井は「五輪の挑戦は最後。最高のご褒美となった」と目を潤ませた。

 《渡部暁斗&善斗は日本勢初冬季兄弟メダリスト》渡部暁、渡部善は、冬季五輪の日本勢で初の兄弟メダリストになった。複合で双子の兄弟で知られた荻原健司、次晴は1995年世界選手権団体優勝メンバーだが、次晴は五輪の表彰台に届かなかった。女子ではスピードスケートの高木菜那と美帆、カーリングの吉田知那美と夕梨花の姉妹メダリストがいる。

 ▽94年リレハンメル五輪 日本は荻原健司、河野孝典、阿部雅司の3人で臨んだ。個人銀の河野が前半飛躍で1本目にバッケンレコード、100メートルの大ジャンプを見せるなど各人が2本とも好飛躍をそろえた。2位ノルウェーに5分7秒の大差をつけてスタートした翌日の後半距離(10キロ×3)は各人が安定した走りで、最後は荻原がノルウェーに4分49秒1差をつけて2連覇を達成した。

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