×

【愛媛県南宇和郡愛南町・武者泊】乗っ込みハシリのイシダイお目見え

[ 2022年5月11日 05:30 ]

 愛媛県南宇和郡愛南町・武者泊の磯で乗っ込みハシリのイシダイが釣れ始めた。銀ワサ(イシダイのオス)の大型が多く、イシダイファンを狂喜させてくれる。このチャンスを逃すまいと釣友を誘って、四国南西部までの長距離を走った。かいあって疲れが吹っ飛ぶような釣果が待ち受けていた。 (スポニチAPC・木村 俊一)

イシダイの型物を夢見て4月下旬、武者泊港を早朝に出港する。今回は大阪府門真市の橋口次男(76)、兵庫県神戸市の大谷賢司(68)の両氏が同行してくれた。

 沖の磯(おきのそう)の前でジャンケンが行われて、私たち3人はヤッカン磯の北の船着きへ渡る。武者泊の磯は満ち潮が南から北方向へ。引き潮はその逆に流れる。当日渡った北の船着きは満ち潮で実績の高い磯。満潮が午前10時ごろになるので、狙いのタイミングとしては申し分ない。

 東角から大谷さん、西端近くに橋口さん、真ん中に私。潮は東端をかすめて北方向へ潮目をつくって流れている。この反転流が釣り座の前にゆっくり回り込んでいる。見るからに釣れそうな雰囲気だ。磯際から8、14、20、23メートルとだんだんにタナがある。釣り人がよく上がるポイントだから餌はよく打ち込まれているので魚のいついている確率は高いはずだ。

 餌の赤貝を刺して仕掛けを投入する。まず8メートルと14メートルの浅いタナを探ってみる。ここではサンノジなどの餌取りに悩まされる。23メートルの深場に仕掛けを入れてみると、43センチのイシダイが食ってきた。

 満潮近くになって潮が緩んできたときに、橋口さんが竿を曲げる。かなりいい引き込みを見せ海面に浮いてきたのは大きな銀ワサだった。大谷さんが磯際へ降り、セズレワイヤをつかんで抜き上げると63センチの立派な銀ワサだった。

 午後からの夕釣りは同じヤッカンのヒナダンへ。ここでは私が40センチのイシダイと34センチのイシガキダイを釣り上げる。

 2日目も北の船着きへ。昨日アタリの出た23メートルのところから狙うと1投目から石物のアタリが出る。何度か打ち返したところで竿先を引き込んでくれた。グングン締め込むいい引きで海面に銀ワサが姿を現した。竿の弾力で磯上へ抜き上げると53センチの良型だった。

 引き潮に変わればアタリが止まるのでどんどん餌打ちをしていくと私に37センチのイシガキダイ。橋口さんが40センチと45センチのイシダイを釣り上げたところで満潮を迎える。

 このとき大谷さんが豪快に竿を曲げる。かなりの締め込みで海面に浮いた魚を橋口さんがワイヤをつかんで抜き上げる。「やったー」と大谷さん。62センチの大型銀ワサだった。

 2日続けて60センチ超えが姿を見せた。しかも3人とも銀ワサを手にできたラッキーな釣行となった今回。武者泊での磯底物はこれから6月にかけて本格的なシーズンを迎えるのでぜひ挑戦してほしい。

 ◆アクセス 四国・松山自動車道終点へ。ここから国道56号線を南下して愛南町から武者泊へ

続きを表示

バックナンバー

もっと見る