こんな人脈こんな話

“ボッキー哲也”は斬新な企画ちゃいまっか?

[ 2018年8月1日 05:30 ]

 キラキラネーム?そんなん今のご時世、あたり前田のクラッカーやん…て思ってたら【姫星(キティ)】【光宙(ピカチュー)】【黄熊(プー)】て名の子供たちがテレビ出演してて「マジか?」と俺はビックラこいた。わが子への最初の大きなプレゼントは名付け。後に名の由来を子供に質問された時「お金を払って有名なお坊さんに名付けてもらった」「パパとママが一生懸命考えた」。子供にとってどっちがうれしいのかは言わずもがなでしょ。これでもかと名前にブチ込められた親の願い。名前はこの世で一番短い愛の詩。とはいえカオスすぎるキラキラネームはかえってアダとなる。

 “名は体を表す”ということわざがある。まさに競輪の申し子という名は神奈川の和田真久留(マクル)、吉田輪太郎、石塚輪太郎(和歌山)。兵庫の大先輩だった臼井(ウスイ)豊もそうだ。えっ?どこが?その答えは後頭部はロン毛で前頭部はバーコードやったそのヘアスタイル(笑い)。

 これとは逆で「もし競輪選手以外の職業だったらその名だけで大スター」ていうのを俺の独断と偏見で挙げてみよう。なんでボート選手にならへんかってんの船出進(兵庫)。馬上幸男(北海道)は騎手。お笑い芸人なら吉本勤(徳島)。植木繁夫(福岡)と大庭松男(神奈川)は造園業ですな。角昇(福岡)と桂馬将人(福島)は棋士。雀荘ならリーチ一発ツモ松波利一(山口)。巴直也(神奈川)は柔道家。赤ひげ薬局のオヤジは玉村元気(香川)。北野武史(石川)、小林晃(群馬)、高橋秀喜(東京)は芸能人。同じ芸能人でも藤田真(兵庫)は必殺仕置人で齊藤由貴(北海道)はスケ番デカ、んで不倫もしまっせ。俺の同期だった岡山の伊加(イカ)登志夫と群馬の多胡(タコ)貴は寿司屋の大将。鈴木一郎(茨城)はもちろんメジャーリーガーで市橋司優人はJリーガー。愛媛の渓飛雄馬と大崎飛雄馬の父親の名が一徹なら鳥肌もんやな。同じ愛媛の泰平(ハタタイラ)は相撲の行司でしょ。舘泰守は警備会社で鶴亀司(福岡)はブライダル業。小西金太郎(山梨)はサラリーマン。萬田五郎(京都)はミナミで金融業。微妙に惜しいやんブランデーグラス片手に熊本の市原裕二郎。いつ見ても「えっ?失踪?」と行方不明とつい見間違いしてしまう行方正明(福島)。反対に何があっても大丈夫やでと安心する岡山の齋尾大丈夫(サイオ・マスラオ)。なんで名前が苗字やねんの吉川三代次(福井)。いつもさまよってたのかな山本生死(奈良)。

 ジリ貧している競輪界を活性化させる企画として“ボッキー鉄や”みたいなバンクネームOKはええかもね(笑い)。ちなみに哲也の由来は頭のええ子に…そんな願いを込めてオトンが付けた。アホ丸出しで突っ走ってきた59年と4カ月。願いむなしく期待に応えられなかったことを反省している今日この頃である。

 ◆齊藤 哲也(さいとう・てつや)1959年(昭34)4月11日生まれの59歳。元競輪選手(兵庫支部)45期の卒業チャンピオンとして80年にデビュー。S級で活躍も40歳で悪性リンパ腫により、03年7月やむなく引退(優勝25回)。本紙予想コラムでは高配的中数知れず。アナ車券の達人!! 現在もガン闘病中のカリスマ的患者。

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