こんな人脈こんな話

あまりにも曖昧 全国統一の判定

[ 2013年6月30日 06:00 ]

 「あんたのコラムおもろいな~」。ワテにとって何よりも勝る賛辞がコレ。でも今回は笑い封印でごめりんこ。ここいらで、たまりまくってる毒を吐こうと思う。今回は哲っちゃん改めペンネーム“文句言太郎”いや“慕屋木真久留”でいこか…。まっ、どっちゃでもええわ。

 アウト!セーフ!ヨヨイのヨイ!踊ってパンツ脱いでる場合ちゃうで、しかし!俺がビクターの犬やったら違和感もないけどね、最近あまりにも首をかしげる判定が多過ぎますわ。ワテのサテライトでのガイダンス業は「なんでやねん!?」と疑惑の判定で怒りまくってるお客さんに、どう納得してもらえる説明するかも仕事の一つですわ。でもソレできへんのがあまりにもありすぎまんねん。判定が、きついゆるいはどうでもええんですわ。問題は全国統一の判定があまりにも曖昧過ぎること。

 ファンの方は命の次に大事なお金を賭けてらっしゃる。ひとつの判定によって買った車券がお金になるか紙クズになるか。野球のストライクかボールの比じゃないわけですな。

 判定基準には12項目の競技規則があり、各項目に免責事由や補足事項がビッシリと付いているから大変難しい。ある動きによって落車もしくは車体故障が生じた場合の失格は、客観的な現実としてファンは納得するんですが、でもそれがセーフになる場合はたいがいは相互接触です。最近やたら多いのは、3者並走の形にさえなってれば、あきらかに全く動きのない選手まで審議対象に挙げることに「喝!」。この形はなるべく穏便にと都合のええ大義名分なんでしょうな。

 あと曖昧なのは、選手の技術不足によるウッカリ落車。イエローライン越えるブロック。内側追抜きなどなどなんぼでもありま。

 ワテが思うところ、競技規則の条項の見直しやね。現競技規則の失格基準には「身体又は自転車の全部もしくは一部を用いる方法によって…(1)進路を変更させ急激に後退させたとき(2)ふらつかせ急激に後退させたとき」とハッキリ明記してある。この文面ある限り、これでいくとブロックなんて、動きが大きい小さいの関係はなくなるのですわ。選手サイドから見れば、マーク屋のナイスブロックがほんとはアウト?そんなん競輪とちゃいまっしゃろ。

 民間人が宇宙旅行いける時代でっせ。一つの審判ステーションを作り、複数の審判長らで全国のレースの判定を一同に下す。これこそが全国統一化で不公平なしですわ。「不服の異議申し立て書は受付けぬわ!」(審)、「ははっー」(選)。審判長は神様…ビシッと強気な権限こそレースはもっと引き締まるのですわ。どう?審判ステーション?やってやれんことないっしょ!?

 ◇齊藤 哲也(さいとう・てつや)1959年(昭34)4月生まれの54歳。元競輪選手(兵庫支部)。45期生の卒業チャンピオンとして80年にデビュー。S級で長らく活躍していたが40歳で悪性リンパ腫により、03年7月やむなく引退(優勝25回)。本紙予想コラムでは高配的中数知れず。アナ車券の達人!!兵庫県、サテライト阪神のアドバイザーとしても活躍。現在もガン闘病中14年のカリスマ的患者。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る