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パチパチパンチに女将ポーズ…競輪選手のルーティンにご注目

[ 2015年8月1日 05:30 ]

 まさか自分が世界の渦中の人物になるとは思ってなかったやろな。今の時代を象徴してるっちゅうことはこのこっちゃ。いやぁ~怖いわぁ~SNS!

 夏の甲子園大会のある地区予選でイチびったパフォーマンスの打者が現れた。日本ですぐに話題となったが、あのダルビッシュが動画付きでツイートしたもんやからアっという間に全世界に拡散。俺も元球児。エースで四番、おまけにヤンキーときたもんだ。で当時にあんなことされたら? 間違いなく速攻でマウンド降りてシバキ倒してます。ここで『オマエが言うかぁ~?』と元チームメートからブーイング。俺は当時からヒゲを生やし、名門報徳学園の1番バッターに試合開始第1球目、ワケありで頭にビーンボールさく裂。いやぁ~不思議な縁とはあるもんで、それがスポニチの菱田記者であった(笑い)。甲子園球場での第1球目、バックネットはるかかなたの高さの大暴投して審判激怒などなど、やらかした無礼な素行は数えたらキリがない。てなワケで俺からすれば彼は可愛いもんです。真面目なムードメーカーですと勘違いしてた監督さんの責任でしょ。でも意外とメジャーリーガーたちの反応は『ワオォ~ ハリアップデ マネシタイアルヨ』と大ウケ。彼からしてみればまさにマスターベーション的なアメリカンドリーム。

 彼はやり過ぎたがアレも一つのルーティン。ゴルフ中継でよく聞く言葉だ。これはショットを打つまでの手順・道筋のこと。それぞれ独自のルーティンがあり十人十色。必ず行うことに価値があり、平常心を保つための絶対条件である。微妙なニュアンスは違うけれど“こだわり”、“ジンクス”などを含めると勝負の世界を生きる人間にとってお守りみたいなもので大切なこと。競輪選手をよ~く観察してみよう。発走機の上とか周回中、たとえジミでも皆それぞれ毎回同じルーティンやってますから。

 誰よりも目立つのはワッキーだろな。芸人・島木譲二ばりのあのパチパチパンチ。どうせならポコポコヘッドも入れてやって~。浅井と深谷も発走機の上で手を前に出し変テコなポーズをする。愛媛の浜田は周回中、片手を離して後から前に『はいはい、こちらのお部屋に案内しますけん』と旅館の女将ポーズ。

 さて仕上がったしPCでニュースの動画でも見て寝よか。あっそうそう、最近、動画見る度にCMばっかり流れ『おまえテレビか!』とツッコミ入れまくり。『長いこと待ちくたびれたぜ。やっと早い時代が来たぜ。ダダン ダン ダダン』。いやいやいやいや、CM流される方が絶対長いですから~。

 ◆齊藤 哲也(さいとう・てつや)1959年(昭34)4月生まれの55歳。元競輪選手(兵庫支部)。45期生の卒業チャンピオンとして80年にデビュー。S級で活躍も40歳で悪性リンパ腫により、03年7月やむなく引退(優勝25回)。本紙予想コラムでは高配的中数知れず。アナ車券の達人!! 兵庫県、S阪神のアドバイザーとしても活躍。現在もガン闘病中のカリスマ的患者。

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