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中央競馬も購入できるサテライト阪神 競馬ファン誘致するしかないでしょ

[ 2013年5月28日 06:00 ]

 俺が競輪のアドバイザーとして仕事させてもらっている《サテライト阪神》は複合公営競技場外施設。もうひとつの顔がある。同施設内には《DASHよかわ》という園田・姫路などの地方競馬の馬券も買えるのですわ。

 「繁盛するほどの集客はしんどいやろ~」と思ってたが、なかなかどうして地方競馬のコアな根強いファンはしっかりとおる。で、その時から俺は薄々と気付いてました…。

 この4月から同施設内に三つ目の顔ができた。その名は《J―PLACEよかわ》。なんと中央競馬が買えるようになった。まだまだ浸透してへんみたいやけど、それでもさすがはJRA、えらい人気ですわ。

 この1カ月の間、天皇賞ではゴールドシップが3連単に絡まずカクッとなって首にシップ貼りました。競輪では大穴狙いのワテとしたことかと、NHKマイルカップでは原点に戻った。そしてある名前にそそられてしもて返り討ち。その夜は「モグモグパクパクしてくれな帰れんわい」と女の元へ走ったっけ。続くヴィクトリアマイルでは外国人騎手2人を絡めてオーマイガー。オークスはメイショウマンボが来ちゃって「う~マンボ!」て、なんでやねん。ダービーで大逆転やと真剣にタマモベストプレイとコディーノ絡めての3連単狙い。その夜はやっぱ女の元へ走り「今夜は玉のベストプレイだけで…うん…これでいーの…グスン」。

 現役時代、競輪はご法度やから俺は当然のように競馬と競艇の電話投票は持っていた。でもいつのまにか間が空いて権利は失効。出費も減るし「まーええわい」と思ってたのに…競馬がコレでまた復活してしもたからえらいこっちゃ。他にパチンコも好きやし、ほんまこの性格なんとかならん? でも仕方ないかな…なんせ職場がギャンブル場なんやしな(ナイスな言い訳や~)。

 サテライト阪神は競輪も競馬もガラス越しの自動ドアひとつで行き来できる。俺が薄々気付いてたのは…競輪のお客さんは合間に競馬も買いますわ。でも競馬のお客さんは競輪のとこには行かへんてこと。競馬のお客さんに尋ねました。「競輪?分っからへん!」返ってくる答えは皆一緒。そうなんやね、競輪はラインとか展開とか難しい。そこらへんの敷居の高さがネックなんやな。でも競輪のお客さんは熱く語る。「ギャンブルの中で奥が深く一番おもろいのは競輪や!」。

 JRAが入ってきて思い知らされたのが客層の違いかな。若者とかのカップル、小さい子連れファミリーの多いこと。さぁー誘致誘致! 競輪界は営業努力せにゃ! いつやるか? 今でしょ! その作戦会議はどこでやる? 居間でしょ!

 ◇齋藤 哲也(さいとう・てつや)1959年(昭34)4月生まれの54歳。元競輪選手(兵庫支部)。45期生の卒業チャンピオンとして80年にデビュー。S級で長く活躍し、03年7月引退(通算183勝、優勝25回)。本紙予想コラムでは高配的中数知れず。アナ車券の達人!! 現在、兵庫県、サテライト阪神のアドバイザーとしても活躍。

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