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恐怖体験は数え切れんほどある

[ 2016年9月1日 05:30 ]

流行りましたなぁ~口裂け女
Photo By スポニチ

 皆さんは心霊現象って信じる?俺はちょびっと霊感が強いのか、背筋も凍るほどの恐怖体験は数え切れんほどある。体験談全部はとても書き尽くせないので一番ホットな話からしよう。

 真冬にバイクで家に向かう山道。夜中の3時、国道に備え付けられてる気温計はマイナス3度。俺は国道から電灯一つない抜け道に入った。ゆるい右カーブを曲がった時、銀ぶちメガネの男性とスローモーションのように目と目が合った。「はぁー?白の半袖Tシャツ?」。瞬時に幽霊と思った俺は急ブレーキ。「あかん…止まったらあかんがな…」。心裏腹、おもむろに振り返ると…「よかったぁ~おらんやん」。そこから1分ぐらい走ったかな、国道に合流する手前でバイクのヘッドライトが闇の中で何かを浮かび上がらせた。「白いTシャツ?……ギャャャ~」。

 現役時代、競輪場の宿舎でもあっちこっちで幽霊騒動はよくあった。怖がりの選手は御守りを10個ぐらい持参してましたね。

 俺らの合宿中にとんでもない幽霊騒動があった。俺でさえまじヤバイやろと顔面蒼白(そうはく)だ。が、そん時、俺の同期のN川K也が急に立ち上がりカバンから取り出した塩をてんこ盛り四方八方投げつけた。「ノウマクサマンダザバラダンカン!あの世の者はあの世へ帰れ!カァッ!」と大声で十字を切ってるではないか。時間たつこと10分。エクソシストに出てくる悪魔払いの神父役は水戸泉やったんか?完全にツボだ。皆、必死で息を止めて笑いをこらえた。顔面蒼白(そうはく)から顔面真っ赤へと変わった。

 それから数年後、俺は鎖骨骨折をして、ある病院に入院した。3日連続で髪の長い女に押さえつけられた。「そや、困った時のN也頼みしよっと」。30分ですっ飛んできてくれた。白装束に頭にろうそく……部屋に入ってきた瞬間、俺は腸閉塞(へいそく)になってのたうち回った(笑い)。

 これまでの恐怖体験の中で俺は断言する。これから先もN也の除霊シーンに勝るものは絶対ないやろとね。いやぁ~マジ怖かったス!

 ◆齊藤 哲也(さいとう・てつや)1959年(昭34)4月生まれの57歳。元競輪選手(兵庫支部)。45期生の卒業チャンピオンとして80年にデビュー。S級で活躍も40歳で悪性リンパ腫により、03年7月やむなく引退(優勝25回)。本紙予想コラムでは高配的中数知れず。アナ車券の達人!! 兵庫県、S阪神のアドバイザーとしても活躍。現在もガン闘病中のカリスマ的患者。

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