【香港QE2世C】マスカレードボール “世界デビュー戦”で打倒ロマンチックへ 手塚久師「良い感じ」

[ 2026年4月23日 05:30 ]

シャティン芝コースで追い切ったマスカレードボール(香港ジョッキークラブ提供)
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 JRAが馬券発売する「香港チャンピオンズデー」の追い切りが22日、シャティン競馬場で行われた。「クイーンエリザベス2世C」に挑む昨秋の天皇賞馬マスカレードボール(牡4=手塚久)は決戦舞台の芝コースを単走で弾むような走り。美浦から駆けつけた手塚久師も好感触で、海外G1初挑戦Vの期待が膨らむ。「チャンピオンズマイル」に出走する国内最強マイル王ジャンタルマンタル(牡5=高野)も芝で抜群の動きを披露した。

 世界の競馬ファンに感動を呼んだジャパンCの死闘から5カ月。天皇賞・秋優勝馬マスカレードボールは異国の地でも躍動した。決戦舞台のシャティン芝コース。軽快でスピード感満点に駆け抜けた。時計は4F49秒9~2F24秒9(主催者発表)。前日21日に美浦から駆けつけた手塚久師は「欲を言えば、前を行くジャンタルマンタルにもっとついていってほしかったけど、離れて単走になりました。ただ日本で本数も内容的にもしっかりとやってきたので、良い感じで仕上がっています」と笑顔で切り出し、さらに続けた。

 「現地に到着した後、環境の変化と暑さのせいか多少イライラしている感じだったので追い切りは予定より少し遅めの時計にしました。動き自体はスムーズだったので問題ありません」

 驚がくの世界レコードで決着したジャパンC2着後は二転三転、26年の始動戦は揺れた。緊迫した中東情勢を配慮し、ドバイシーマクラシックはパス。次候補の大阪杯は歩様のぎこちなさが出たため、回復度合いを見極め、香港に舵(かじ)を切った。3月31日に美浦に再入厩すると、質量豊富に乗り込んだ。愛馬を間近でチェックした指揮官は「日本では体を大きくつくってきたけど、香港に来てから10キロ以上減っているので、前走(ジャパンC時の470キロ)と同じくらい。右回りは言われているほど心配していません」と現況を説明。続けて「肉体だけでなく、精神的にも成熟しました。敏感な馬ですが、以前より落ち着きが増し、3歳の頃に比べて体幹の強さも上がっています」とステップアップする愛馬に目を細めた。

 立ちはだかるのは地元香港の雄ロマンチックウォリアー。クイーンエリザベス2世Cは22~24年に3連覇。暮れの香港Cは22~25年まで4連覇。香港競馬史に燦然(さんぜん)と輝く至宝だ。同師は初対戦の“難敵”に対し、敬意を込めて言葉を紡いだ。

 「とても強い相手なのは分かっているので、簡単には勝てるとは考えていません。ロマンチックウォリアーは、香港では真のヒーローです。我々は挑戦者ですが、接戦に持ち込み、可能であれば、このチャンスを最大限に生かしたいと考えています」

 決戦は26日の日曜。どちらに軍配が上がるのか?世界ランク1位のカランダガンにも肉薄した日本が誇るマスカレードボールの“世界デビュー戦”に、全世界の競馬ファンが熱視線を送っている。

 ≪雨季で馬場軟化も≫マスカレードボールの手塚久師は「当日の馬場状態が鍵では?」と挙げている。「シャティンの芝は日本より軟らかいし、雨季で馬場が軟化する可能性もある。(優勝タイムは)2分0秒台ですかね?天気予報も不安定なため、そのあたりは課題になるかも「香港チャンピオンズデー」の最終追い」。世界レコードで決着した昨秋ジャパンC(2着)は2分20秒3の猛時計。2000メートルは昨春皐月賞3着時に「1分57秒3」の持ち時計がある。タスティエーラが勝った昨年が2分00秒51で決着。「少しでも速い方がいいですね」と良馬場を祈っていた。

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