こんな人脈こんな話

関東は怖いですわ…芸人の気持ちがよう分かりましたわ

[ 2008年8月13日 06:00 ]

 前回の続きということで講演で競輪学校に行った時のお話を…。
 講演が大失敗に終わった私の原因は“つかみ”が取れなかった事だ。前説っていうのかな、これがしっかりしてなかったら“オチ”もしれてま!まっ、これは私に限らず、関西人は皆、“ボケ”“ツッコミ”“オチ”の中で大きくなってきたから仕方ないか。
 「なんだよこのおっさんは…」と、関東の選手のクールな視線にたじろいだ私は「ドカンと笑うてもらわんことには本題へは…」と“つかみ”だけでハイ時間切れ。恐るべし関東。芸人が東京進出して帰ってくるのがよく分かった(いやアンタ芸人ちゃうし)。
 ヤマコウこと岐阜の山口幸二もいてて話しをした。「齊藤さんのコラム最高やね」「何を言うてまんねんお前の足元にも及ばんわ」と互いに讃え合う。私より先に日刊スポーツで“輪界道中マン栗毛?”というコラムを掲載しているが、これがまたメチャおもろい。頭がええっていうのかアイツは天才だわ。あの身体で競輪も頂点極めたし将来何しても食べていけるな。と思っていたら今度は支部長だっせ。中央進出も視野に入ってきたんかえ(笑)
 私はヤマコウに一つだけ「選手いらいたおすのは得意みたいやけど、自分のやらかした自虐ネタは絶対載せへんやろ」とダメ出しを言った。「勘弁してくださいよぅぅ」と笑っていたが機会があればコンパでも行こうな(私のコラムの餌食ですけど…)。
 三重の岩見潤もおった。人なつっこくオモロイ男である。中部の選手の中では顔と雰囲気が超異色だ。絶対関西系やな。いや、あの顔は岡山まで行っとる。アイツはきっと暴れん坊ネタの宝庫やろな。
 来る時はガラガラやったのに新幹線は超満員。指定席の隣は200キロあるんじゃないか?という若者。私が座った瞬間から額から汗が流れ出し窓側にムギューとへばり付いた。私の顔でスーツにサングラス…いたって普通やん(えっ?)「そない恐縮せんでもよろし」と、私はポケットからリップクリームを取り出し女性みたいな仕草で唇をウパッウパッとしてやった。それから私が会話を弾ませてしまったのが悪かった。一時間もすると一気にガラガラになった。「あっち行って寝るわ」のハズが、いつのまにか車内のアナウンスはこう流れた…「間もなく新おおさかぁぁ」

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