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メッチャ怖くてエッチなのも…競輪用語はオモロイでっせ

[ 2013年5月1日 06:00 ]

 ここは新幹線のグリーン車内。3歳ぐらいの男児が行儀よく座って…るハズないわな。『オイラ動く乗り物は大チュキ。それに乗ってるんだぞ~』と興奮はMAX。が、しばらくするとパパが男児を抱き寄せ、唇に人さし指を立て『シッー、しずかにしなさい!』と小声で叱った。(俺ならきっと「しんかんせん!」とギャグかますわ)

 同じ頃、出張帰りの陽気だったサラリーマン連中もなぜか意気消沈。席を移動してる人もおるで。針のむしろ? 車内はそんな異様な雰囲気。果たして…。ズバリ張本人はO県、H県の中国地区の競輪選手! 県民性とかのイメージの問題もあるしね、一応県名は伏せときまっさ(笑い)。

 両県入り乱れて十数人がビール片手に和気あいあい。もちろん座席は対面。がしかし、主な会話は走り終えたレース…そう、ごくごく普通の反省会。逆に殊勝なことですわな。それが何でこうなりまんねん? 偏見と誤解。実に巧妙なコラボレーション。こうして悲劇の幕が…。まずその見た目が偏見。(オマエガユウナ)俺の若い頃、当時の両県選手らは、どこから見ても超こわおもて系軍団。その風姿は映画“仁義なき戦い”のエキストラ即採用。髪形はパンチ、太さが勝負やでの金のネックレスとブレスレット、取っ手の付いたセカンドポーチ、ジュニアには真珠…これらは最低限の必須アイテムでした。

 『人は見かけで判断しては…』と昔、道徳の授業で習ったよな。でも当人らにとって感心なはずの反省会も、その会話と方言がとんでもない誤解を…。『監禁生活おえま~。久しぶりのシャバじゃ』『わしゃの~今日もアタマ(1着)取り損ねたけ~シノギでけま』『不意に逃げよったから追込んでズブズブにしたけの(大きく差す)』『ピストル(スタート)鳴っても誰も出んのじゃ』ねっ?これが“実はメッチャ怖いやん競輪用語編”、一般ピーポー、誰だってビビりまっしゃろ! これは本当にあった有名な逸話。

 競輪用語はカメレオン。“実はなんちゅう鼻血ブ~やねん編”も紹介しよう。

 『バック(最終BS)で一発(捲り)』『俺ピンピンの時(1着1着)いつもよく飛ぶ(着外)』『何回もシメられちゃいました(押圧)』『口あいたから(車間)突っ込んだ(中割)』『出るタイミングで上手にナメられた(斜行)』『オカマ(追突)には立ちバック(後ろに踏んでブレーキ)』『その絶妙なローリングは(蛇行先行)究極なテクですな』『川口満宏と松本聖志』もうあかんて…はよ誰か止めてって。さすがの俺も『タレてきても(失速)ヌケまへん…突きバテや』えっ?まだイクんでっか?

 ◇齋藤 哲也(さいとう・てつや)1959年(昭34)4月生まれの54歳。元競輪選手(兵庫支部)。45期生の卒業チャンピオンとして80年にデビュー。S級で長く活躍し、03年7月引退(通算183勝、優勝25回)。本紙予想コラムでは高配的中数知れず。アナ車券の達人!! 現在、兵庫県、サテライト阪神のアドバイザーとしても活躍。

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