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卒業記念レースで思い出にたそがれて…

[ 2016年4月1日 05:30 ]

卒業記念レースに訪れた(左から)亀川修一、小林信太郎、中野浩一、齊藤哲也、さとうゆみ、したらじゅん子、雨宮祥子、滝沢正光の各氏
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 卒業記念レースかぁ…この子らも残り3日間…嬉しいやろなぁ…ウウッ…。

 1コーナースタンドの金網越しの上に立ち、自分が通ってきた道のりとダブらせながら、その思い出に黄昏(たそがれ)ようとした瞬間、ツルルッーと電話。『見~っけた!』

 モウチョット酔ワセテオクレヨ~。テカ俺ハ、ウォーリー君カーイ。

 電話の主は“哲ちゃん基金”発起人、元プロスポ記者の雨宮姐さん。後ろ見上げると関係者席から『こっちやで~』と手を振っている。隣には競輪女子アナウンサー1号、したらじゅん子ちゃん、元気印に超が付くさとうゆみちゃん、おいおいミスターV10もおりまんがな~。

 修ちゃんこと亀川修一(58=41期)とこの長女・史華(ふみか、24)の卒業記念レースの応援にお供した。出発日の早朝、約束した時間に“ピコーン”とメール。『今からウチ出るわ』。『でっででた…』

 ナンチャ、変ワットランノカーイ(笑い)。

 いつもは競輪学校での開催が多いが今回は伊東温泉競輪場である。案の定、到着すると1回戦はとっくに終わってた。でもココに顔出せば戦友と再会できる。俺のもういっこの楽しみがコレやった。『キャー、おるやんおるやん』。ちょっと歩くたびに立ち止まっては昔話に花マンカーイ。この日の夕方、戦友と呼ぶのはメッチャおこがましいが、一番楽しみにしてた滝沢正光(現競輪学校校長)と、やっとこさ再会でけた。

 『やぁ~哲ちゃん、身体どう?元気そうでよかったよ、ほんと』『わしゃ死なん!それよか校長、相変わらずオーラ出しとんね~』『んなことないよ。哲ちゃんだって光ってるじゃん』

 頭チャウンカーイ。

 相変わらずタッキーの人間性は素晴らしい。同い年やけど、俺みたいなゲス選手にでもその謙虚さは崩れない。『実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな』。ぜひタッキーキャラ見習お!『立つほどガマン汁垂れるチ☆コかな』。俺キャラ見習うな!

 この日の夜は、ふすまの向こうから聞こえてくる修ちゃんの寝息が、もしも女やったら?と妄想癖に苛(さいな)まれながら温泉宿で一泊(笑い)。卒記2日目、俺だけチェックアウト(修ちゃんは次の日の卒業式まで)。

 この日の夜、一人おとなしく帰るわけない俺が降り去った駅は…話はまだまだ終わらん。ほな次回ね~。

 ◆齊藤 哲也(さいとう・てつや)1959年(昭34)4月生まれの56歳。元競輪選手(兵庫支部)。45期生の卒業チャンピオンとして80年にデビュー。S級で活躍も40歳で悪性リンパ腫により、03年7月やむなく引退(優勝25回)。本紙予想コラムでは高配的中数知れず。アナ車券の達人!! 兵庫県、S阪神のアドバイザーとしても活躍。現在もガン闘病中のカリスマ的患者。

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