市村正親、松尾芸能賞大賞に「大賞をいただいて“あんたが大将”」　優秀賞に天海祐希ら

「第44回松尾芸能賞」の贈呈式に出席した（左から）三山ひろし、天海祐希、市村正親、尾上菊之助
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　「第44回松尾芸能賞」の贈呈式が29日、東京・帝国ホテルで行われ、俳優の市村正親（74）が大賞を受賞した。

　日本の文化、芸能の保存及び向上に寄与することを目的とした賞。市村は主演ミュージカル「ミス・サイゴン」が上演900回を超えたことなどが評価された。壇上で「もっともっと大きな役者になれという励ましの賞だと思ってます。もっともっと大きな俳優を目指して頑張りたい」と喜びを語った。

　贈呈式後の取材では「俳優生活50年の年に大賞をいただいて“あんたが大将”ということで」とダジャレを交えてあいさつ。大衆芸能から出発しているという同賞について「やっぱり僕は松尾芸能賞もらうだけの人間なんだな。僕も大衆演劇を目指しているので。格式があるより、おひねりが飛ぶような世界っていいじゃないですか。おひねりを目指して頑張っていきたいと思います」と話し、笑いを誘った。

　優秀賞は、三山ひろし（42）、尾上菊之助（45）、天海祐希（55）、山村友五郎、吉田玉男が受賞。天海は「驚きと恐縮と誇らしい気持ちでいっぱい」と感無量の面持ちだった。