東京芸大、個人アカでの不適切投稿で大学関係者を契約解除 乃木坂メンバー合格への投稿に批判集まる

[ 2023年3月29日 12:17 ]

芸大アートプラザ公式サイト

 東京芸大が28日、同大アートプラザのスタッフがSNSの個人アカウントで不適切発言をしたとし、契約を解除すると公式サイトで発表した。

 「藝大アートプラザ業務委託スタッフの不適切な発言について」としてコメントを発表。「藝大アートプラザにて業務委託したスタッフが、個人のTwitter上で非常に不適切な投稿をおこなったことについて、本学は経緯説明を求め、厳重な抗議及び適切な対応の要請を行い、当該スタッフに対しての藝大アートプラザ業務等の契約を解除することになりました」と報告。「引き続き、本学はこのような行為に対し毅然と対応すると共に、学生の安全で安心な就学環境の確保に努めてまいります」と記した。

 事の発端は今月26日、アートプラザの職員の1人がツイッターの個人アカウントで乃木坂46の池田瑛紗が同大学への入学を報告したニュース記事を引用し、「職権をついに濫用する時が来ました」と投稿し、批判が集まり炎上状態に。批判を受け、「誤解を招きそうな表現があった」と当該投稿はすでに削除されている。

 発表を受け、アートプラザも公式サイトで声明を発表。「3月26日、藝大アートプラザスタッフの個人アカウントのTwitterから非常に不適切な投稿がありました。この投稿に関してまずは投稿の対象となった方に深くお詫びするとともに、東京藝術大学に在籍する方々、これから入学する方々、大学関係者の方々、発言に関して恐怖や憤り、悲しみや辛さを感じた方々に対して、謹んでお詫び申し上げます。たいへん申し訳ございませんでした」と謝罪。そのうえで「当該スタッフの投稿は、その職分を利用して特定の学生に接触することを想起させる内容であり、投稿の対象となった方だけではなく、投稿にふれた方々に不快感と恐怖感を感じさせてしまうものでした」と経緯を説明した。

 「藝大アートプラザは藝大生や藝大卒業生の方々の作品を展示販売することによって、学生や卒業生が社会とのつながりを学び、実践をしていく重要な施設です。また、芸術活動は本来的に自由な存在であり、何者かの手によって制限を加えられるようなことは絶対に避けなくてはなりません。そのような芸術活動を支援する施設の一員が、大学に在籍する方々、卒業生の方々、また、これから新たに学びの場として籍を置こうとする方々に不安を感じさせるような発言や投稿をすることは、あってはならないものだと考えております。当該スタッフには以後このようなことがないよう厳重に注意するとともに、学生、および、卒業生の方々に接触する可能性がある職分を解除しました。また、本件に対して藝大アートプラザ運営責任者が、一部の方に直接ご連絡するなど軽率な行為をとったことについても深くお詫び申し上げます」と再度謝罪。「藝大アートプラザとして、このたびの投稿について皆さまからいただいたご指摘やご意見を真摯に受け止め、二度とこのようなことが起こらないようスタッフ全員で問題を共有し改善してまいります」と再発防止を誓った。

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2023年3月29日のニュース