辛坊治郎氏 インバウンド復活も…空港の混雑ぶりで外国人観光客に同情「何ちゅう後進国だと」

[ 2023年3月29日 18:36 ]

辛坊治郎氏
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 キャスター辛坊治郎氏(66)が29日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に生出演し、入国をめぐる手続きの煩雑さに疑問を唱えた。

 この日は航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏をゲストに迎え、海外渡航やインバウンドの現状についてトーク。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を観戦し、帰国したという鳥海氏が、出国の際の空港の様子を伝えた。「外国人観光客が非常に困っているのが、保安検査場の混雑。夜11時の便だったんですけど、9時過ぎに羽田に着いて、チェックインはすぐして、そこから保安検査場で55分、待ち時間」。検査のため、空港が大混雑していたという。

 すると、先日ラオスに行ったという辛坊氏も、「入国の時は、日本のパスポートだと、無人のゲートのところに無人でぺたっと貼り付けるだけで、顔認証でゲートが開くんですよ。外国からの観光客はそれが使えないもんですから、入国検査の係官のところに並ぶんですが、とんっでもない行列になってて」と目撃談を明かした。円安、物価安でインバウンドが増えている現状もあるが、混雑の中で長時間並ばされる外国人観光客に同情していた。

 鳥海氏が「関西空港で、最大3時間というのがあったらしいです」と話すと、辛坊氏は「外国から日本にやってきて、空港で2時間、3時間待たされるのは、日本に対するイメージって悪くなるだろうな。自分が逆の立場なら、何ちゅう後進国だと思うだろうな」と、皮肉たっぷりに答えた。中国本土からの旅行客は戻って来ていないが、辛坊氏は「その人たちが戻って来たら確実にパンクしますよね?」と指摘。すると、鳥海氏は「保安検査の人を確保しない限り、増便をしないでくれという声もありますね」と、関係者の嘆きぶりを明かした。

 辛坊氏によると、現在は多くの国で、任意で選ばれた人のみ税関検査を受ける仕組みになっているという。ところが、「全員検査なんてほとんどの国はやめているんですが、日本はいまだに全員検査」と指摘。さらに、日本が導入している無人の顔認証ゲートにも「どこの国でもそんなことやってないのに、自動化のためにどんだけ手間とカネと人かけてるんだよと」と疑問を呈し、「機械登録するところに戸惑うから、係員がいて機械の使い方を教えているんだけど、何なんだ、この国は?」とチグハグぶりを嘆いていた。

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2023年3月29日のニュース