辛坊治郎氏 保津川下り転覆事故で再発防止の妙案浮かばず「船頭さんを複数にするとかしか…」

[ 2023年3月29日 16:55 ]

辛坊治郎氏
Photo By スポニチ

 キャスター辛坊治郎氏(66)が29日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に生出演し、28日に京都の保津川で起きた船の転覆事故について自身の見解を語った。

 「保津川下り」は、亀岡市から京都市の嵐山までを船で巡る観光アクティビティー。運航する保津川遊船企業組合(亀岡市)によると、船頭4人のうち、船尾に位置する船頭が舵の操作を誤って川へ転落し、制御を失った舟が激流で岩に激突したとみられる。この事故で船頭の男性1人が死亡、もう1人の船頭が行方不明となっており、警察が捜索している。

 辛坊氏は「舵がない状況になって、船は一気に不安定になります」と解説。「急流を抜けたところでぐっと舵を切って、水の流れに乗るというアトラクションなんですけど、舵をぐっと切る人がいなかったので、そのまま岩にぶつかってしまって、船から転落した」と推測した。

 乗客25人は無事だった。これについて辛坊氏は、2011年に起きた天竜川(浜松市)で乗客、船頭合わせて5人が死亡した事故にも絡めて言及。「10年くらい前の天竜川の事故の時に、たくさんの方が救命胴衣を着けていなくて亡くなったので、それ以降、保津川観光船も乗る人全員が、今回船頭さんも付けていたということなんですけど、救命胴衣を着けるということになっていますから。今回、乗客に犠牲者が出なかった最大の理由だろうと思います。そういう意味では、過去の教訓は効いている」とした。

 一方で、こういった事故の再発防止には「避けられるかというと、舵を操る船頭さんを複数にするとかしか、しようがないですよね」と抜本的な対策がないことに頭を悩ませていた。「水に落ちて舵を操る人がいなくなったわけですけど、場合によったら心臓まひを起こすとか、脳卒中を起こすとか、高齢化社会ですから。そういうことも何が起こるか分かりませんから」と、別の理由で船頭が船を制御できなくなる可能性も排除できないと指摘。「今、行方不明になっているお一方が、何とか無事に見つかって欲しいなとは思います」と、願うように話していた。

続きを表示

2023年3月29日のニュース