角野卓造 生涯文学座の座員…渡辺徹さんは「俺たち劇団員の誇り」 内藤剛志は感謝「笑顔で背中を」

[ 2023年3月29日 04:45 ]

<渡辺徹さんお別れの会>取材に応じる角野卓造(左)と内藤剛志(撮影・村上 大輔)
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 昨年11月28日に61歳で死去した俳優でタレントの渡辺徹さんのお別れの会が28日、グランドプリンスホテル新高輪で行われた。

 渡辺さんが所属した文学座の代表の俳優・角野卓造(74)と同劇団の先輩だった中村雅俊(72)がお別れの言葉を述べた。これまで杉村春子さんや北村和夫さんら名優を輩出してきた名門劇団で、演技を磨いた渡辺さん。角野は「もっともっとバカ言い合って大笑いしたかった」と早すぎる死を悔やみ、「渡辺徹は生涯、文学座の座員です。俺たち劇団員はそのことを心から誇りに思っているよ」と語りかけた。

 渡辺さんを弟のように思っていたという中村は、スピーチの最後に「皆さんご唱和願えますか?」と切り出した。「徹、俺たちお前のこと忘れない。絶対に忘れないからな。なあみんな?」と呼びかけると、参列者は拳を上げて「おー!」と叫んだ。

 また、お別れの会の発起人を務めた俳優の内藤剛志(67)は「生きること自体を認めてくれた。笑顔で背中を押してくれる人だった」と人柄をしのんだ。

 83年に日本テレビ「太陽にほえろ!」で共演して以来の間柄。同番組の収録中に自身の第1子が生まれた際は、報告を聞いた渡辺さんの音頭で収録が中止に。急きょ妻の元に駆けつけた内藤は1時間後に子供を抱くことができたという。

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