“自己犠牲”語られがちな大谷のセーフティー 若新雄純氏がもう一つの見解「野球を極めている」

[ 2023年3月17日 17:15 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 プロデューサーで慶大特任准教授の若新雄純氏が17日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)にコメンテーターとして生出演し、16日の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準々決勝イタリア戦で、大谷翔平投手(28=エンゼルス)が絶妙なバント安打を見せたシーンについて自身の見解を語った。

 大谷は3回、がら空きの三塁前へセーフティーバントを転がし、先制点へのチャンスにつなげた。初回の第1打席では、極端な大谷シフトの前に、中前へ抜けそうな当たりを阻まれていただけに、意表を突いたシフト破りとなった。

 番組では、試合後の会見で大谷が「勝利よりも優先する自分のプライドはなかった」と話したことに触れ、自己犠牲の精神を称賛。若新氏も、「浅く理解すると、“世界の大谷はこういう時にもチームを優先してバント”って、教材になってしまうような話でもある」とコメントした。

 一方で若新氏は「ここで冷静に見なきゃいけないのは、それも含めて勝つってことにこだわっている」と話し、このプレーをめぐるもう一つの見方を披露した。「守りが下がっていたから、自分を犠牲にするよりは、いけるんじゃないか?と(思った)。結果的に出塁しているわけですから」。大谷シフトで警戒されている状況を踏まえ、最善のプレーを選択した“野球脳”を絶賛。「安易に“大谷はこういう時もチームのためにバントができるんだね”だけじゃなくて、ホントのホントに野球というものを極めていて、徹底した戦略眼を持ちながら、でもみんなの期待を超えていく、それくらいの存在なんですよね」と語った。

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2023年3月17日のニュース