工藤公康氏 大谷の164キロ投球「一番フォーム的にも気持ち的にも全部一つになったものが表れた」

[ 2023年3月17日 12:29 ]

前ソフトバンク監督の工藤公康氏
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 元ソフトバンク監督の工藤公康氏(59)が17日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。前日16日に行われた第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準々決勝イタリア戦での大谷翔平投手(28=エンゼルス)の投球について語った。

 大谷は「3番・投手兼DH」で先発。投げては5回途中2失点で勝利投手、打っては3回、一挙4点の口火を切る意表を突いたセーフティーバント安打を決め、米国行き切符を導いた。大谷の投打にわたる活躍に引っ張られるように、3回には岡本和が今大会17打席目で待望のWBC1号3ランを記録。5回には村上にも大会初適時打が生まれた。投手陣も大谷の後を受けた伊藤、今永が無失点でつなぎ、ダルビッシュへ。大谷とダルビッシュが同日に同チームでマウンドに上がる歴史的な継投もあり、一丸で勝利をつかんだ。準決勝ではC組1位のメキシコとD組2位のプエルトリコの勝者と対戦する。

 大谷の投球について工藤氏は「やはりこの間より、かなり状況としては良くなっているかなと」と評価した。「164キロが出た2回のピッチングですね。まあ注目すべきところは最初からやっぱり声を出して気合が思いっきり入ってる中で、しっかりと投げたっていうところがチーム全員に多分、きょうは勝つんだぞって言うメッセージを僕は送っていると思ったので」とし、「2点取られたところはありましたけど、正直あれだけ飛ばしていれば、早くバテちゃいます」と分析した。

 大谷が投げるたびに声を出していたことについては「いや、僕見たことないですよ。日本で投げてる時もああやって声を出しているのは見たことないです」と証言した。

 また、大谷が死球を出した場面については「デッドボールを出したところは自分で力を入れ過ぎたっていうところがあるので。力が入ってるからこそ、164キロが出たと思いますし。僕はだから彼の気合というか、パチッて合った時のあのボールは、僕、164キロ出た時は、昨日の試合で言うと、一番フォーム的にも気持ち的にも全部一つになったものがボールとして表れたということだと思うので」と強調。

 3月のこの時期にこの状態に持っていくのは大変かと聞かれると、「太変ですね。普通だったら選手って言うのはオフを迎えて少し休むじゃないですか。このWBCに備える選手ってほとんど休んでないと思うんですよ。その中でずっとやり続けて、シーズンにも入り続けないといけないっていうことを考えると肉体的なストレスだけじゃなくて精神的なストレスも大きいのかなって感じます」と話した。

 

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2023年3月17日のニュース