橋下徹氏 少子化対策で「N分N乗方式」提案「子供が増えれば増えるほど税金がどんどん下がっていく」

[ 2023年1月8日 08:51 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
Photo By スポニチ

 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(53)が8日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。岸田文雄首相の“異次元”の少子化対策について言及した。

 岸田首相は4日の年頭会見で「異次元の少子化対策に挑戦する」とし、児童手当など経済的支援、幼児教育・保育サービス・育児休業制度などの強化に努めると表明。6日には、関係省庁による検討会を設置するよう小倉将信こども政策担当相に指示した。月内に初会合を開き、3月末をめどに「たたき台」の取りまとめを目指す。

 橋下氏は、岸田首相が会見で表明した政策について「今出ているのは、これまで通り。全然異次元でも何でもないです」と指摘。そして「防衛費の増額については、年末に5年間で43兆円、これは異次元ですよ。だから異次元の少子化対策と言うのであれば、今回の防衛費の増額に並ぶくらい、いやそれ以上の異次元の少子化対策をしてもらわなきゃ困る」と自身の考えを述べた。

 そのうえで「僕、1つ提案がある。異次元の少子化対策、税制としてN分N乗方式というのがフランスで行われているんです」と、N分N乗方式を提案。「簡単に言えば、子供が増えれば増えるほど税金がどんどん下がっていくんです」と言い、「例えば、600万円くらいの収入がある人、税率で20%とか23%くらいなんですけれども、もし子供が2人で家族が4人ということになると、600万という収入を1回、家族の人数の「4」で割るんです。そうすると600万÷4ということになると150万になる。そうすると、この150万を対象とした税率になる。そうすると今、税率は5%。だから子供1人だと600万円の収入で20%の税率が、家族が増えていくと、その人数で収入を割っていくので税率がガンと下がる」と説明した。

 そして「(自民党・前幹事長の)甘利(明)さんは、税制調査会の重要なメンバーで、ちょっと今、選択肢の1つとして消費税を増税するかっていうような議論が世間を騒がせていますけれど、消費税をいじる前に、まずは子供が増えれば税が下がるという国の大きな方針というものを、異次元の少子化対策で僕は組み込んでほしい」とし、「子供さんがいらっしゃらない家庭や子供さんが自立した家庭は“うち関係ないよ”って言うかも分からないけれど、でも、その子供さんの子供、いわゆるお孫さんのためとか、そういうことを考えれば、絶対に子供が増えれば税金が下がるという国にすべきですよ」と自身の考えを述べた。

続きを表示

芸能の2023年1月8日のニュース