古舘伊知郎、「川口浩探検隊」の強烈エピソード「ターザンは何なんですか?」 まさかの正体とは

[ 2023年1月8日 16:15 ]

古舘伊知郎アナウンサー
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 フリーアナウンサー古舘伊知郎(68)が、7日放送のBS日テレ「古舘伊知郎のいまさら昭和 愛すべき愛しき日々」(後7・00)にMCとして出演し、テレビ朝日のかつての名物番組の裏話を披露した。

 ゲストの「爆笑問題」とともに、昭和の懐かしい出来事を振り返る番組。UMA(未確認動物)の存在を報じる夕刊紙の話題に続き、古舘が「テレ朝の話ばっかりで恐縮ですけど、『水曜スペシャル』で川口浩探検隊をやってましたんで」と、古巣の名物番組を挙げた。

 川口浩探検隊は、「水曜スペシャル」で70~80年代に放送された同局の人気企画。俳優で探検家の川口浩さんを隊長に、世界の秘境や未開の地を探検し、UMAや少数民族を探すといった内容で、人気を博した。古舘は「あれは今みたいにうるさく、やらせもダメ、仕込みもダメ、何とかもダメ、コンプラ…って時代じゃないんで。テレビが電子紙芝居の見世物小屋のように、虚実あって、虚あってもお客さんはそれ込みで話している、テレビ大道芸みたいな時代だった」と、時代背景とともに説明。田中裕二も「“んなわけねえだろ?”って言いながら、楽しみにして、ワクワクしながら見てました」と振り返った。

 古舘は印象的なエピソードを挙げた。「“カッパドキア、地下文明の謎”ってず~っと2時間くらいあおって。カッパドキアって有名な観光地ですよね?そこに地下都市が実在したというのもあおるし。セブ島の奥の方でやったのかな?“謎のタコトカゲヘビ発見”っていうのもありました」と話すと、田中は「ヘビなの?それは」と失笑していた。

 古舘は同局アナ時代、ナレーションで番組に関わったことがあるという。「ナレーションしながらジーンときた、かっこいいな、テレビらしいと思ってぐっときたのは“ターザンは実在した”という(エピソード)」。夕日が沈むアフリカの大地に、腰みののようなものを着けたターザンが「ア~アア~!」と雄叫びを上げながら現れる“演出”だったといい、古舘は「“ターザンは実在した!”って、ぱっとコマーシャルに入る」と説明した。

 その後、何度かCMまたぎを繰り返し、探検隊はついにターザンの居所らしき場所へ到達したという。「最後、ターザンが暮らしていた小屋(へ行った)。木の上で生活しているみたいな。そこに踏み込んで…」。しかし、実際にターザンらしき姿はなく、「さっきまで実在した!」というナレーションを入れるといった内容で、「最後、引き画で“ア~アア~!”って、ターザンが遠く、地平線を走るの」と笑わせた。

 ターザンはもちろん、小説から生まれた架空の人物。収録後、古舘は制作スタッフに疑問をぶつけたという。「全部やり終わって、プロデューサーの人に“ターザンは何なんですか?あの映った人は”って言ったら、“あれは動物保護地区の管理人の人にやってもらった”って。そんな時代です」と、内幕を暴露した。

 当時を知らないアシスタントの市川紗椰が「おおらかですよね。見ている人も」と驚くと、太田光は「テレビなんてそんなもんだと思ってましたよね?今の方が、テレビを上のものとしてとらえている」と、時代や受け取る側の変化を指摘していた。

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2023年1月8日のニュース