藤井王将&羽生九段、棋界の未来担う存在にエール 「皆さんが楽しんで将棋を指している姿がうれしい」

[ 2023年1月8日 05:24 ]

王将戦の前夜祭であいさつするスポーツニッポン新聞社・小菅洋人代表取締役社長(撮影・河野 光希)
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 将棋の第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負は8日、静岡県掛川市の掛川城二の丸茶室で行われる第1局で開幕する。史上最年少5冠の藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む=に永世7冠資格を持つ羽生善治九段(52)が挑む、ファン垂ぜんの好カード。

 歴史的一戦を前に、藤井と羽生が子供たちに刺激を与えた。小、中学生を対象にした将棋大会「掛川こども王将戦」を視察。ともに会場入りすると、参加した約60人の子供たちからは「凄い!」と歓声が上がった。藤井はゆっくりと歩きながら、全対局をまんべんなく観戦し「皆さんが楽しんで将棋を指している姿がうれしかった」と笑顔。羽生は一局ずつじっくりと見守り「自分も子供の頃、こういった大会に参加するのが楽しみだった。これからも頑張ってください」とエールを送った。

 《スポニチ小菅社長が熱弁》掛川グランドホテルで行われた前夜祭には、関係者やファンら約120人が出席した。主催者としてあいさつに立ったスポーツニッポン新聞社の小菅洋人社長は「両者の対局は心が躍る。対局内容はもちろん、喜怒哀楽も細かくそして迫力をもって報道していきます」と力を込めた。日本将棋連盟の佐藤康光会長は「若さが勝るのか経験が勝るのか。2人には一局一局、実力を出し切り素晴らしい棋譜を残してほしい。ファンには一挙手一投足を注目してください」と呼びかけた。

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