花火に催眠術、そして過激すぎる撲殺… 50周年を迎えた「必殺シリーズ」に登場した奇想天外な殺しテク

[ 2023年1月8日 07:30 ]

「翔べ! 必殺うらごろし」で豪快な殺し技を披露した和田アキ子
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 新春恒例のスペシャルドラマ「必殺仕事人」は8日、ABC・テレビ朝日系で放送される。時代劇の中でも根強い人気を誇る同シリーズは放送開始から50周年。これまで数多くの名優が半世紀の歴史を彩ってきた。

 「必殺」といえば、最大の見せ場は、番組終盤に訪れる殺しのシーン。軽快なテーマとともに、藤田まことさん(2010年死去)演じる「中村主水」は太刀で一刀両断し、三田村邦彦演じる「飾り職人の秀」は簪を首筋に突き刺し、中条きよし(現参議院議員)演じる「三味線屋の勇次」は三味線の糸で吊るし、悪行三昧を働いた悪党たちを闇に葬ってきた。

 ただ、シリーズが続くと、ネタも尽きてきたのか? 摩訶不思議な技を繰り出す殺し屋も登場してくる。第6作「必殺仕置屋稼業」(1975年放送)で新克利が演じた印玄は、悪党を屋根の上に引きずり上げて、背中を押して転落死させる力技を披露。第8作「必殺からくり人」(1976年放送)で森田健作(前千葉県知事)演じた天平は、花火を悪党に飲み込ませ、体内で爆発させ、仕留めた。第11作「新・必殺からくり人」(1977年~78年放送)に登場した古今亭志ん朝(2001年死去)扮した塩八は、何と催眠術を使用。催眠状態の悪党が自分で屋根から落ちるなど、もはや奇想天外なワールドだった。

 極めつけは、第14作「翔べ! 必殺うらごろし」で和田アキ子が演じた若だろう。武器を持たず、ひたすら相手を殴りつけ、ン撲殺する、ある意味で最もリアルな「仕置き」。あまりの力に悪党の首が一回転するなど、オカルトをテーマにした同作の「象徴」ともいうべき殺しだった。

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