【王将戦】藤井王将、羽生九段が食べたおやつ「火の羊羹」 気になる名前の由来は…

[ 2023年1月8日 17:01 ]

「火の羊羹」を提供した「伊藤菓子舗」
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 藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=に羽生善治九段(52)が挑戦する第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負第1局が8日午前9時、静岡県掛川市の「掛川城二の丸茶室」で始まった。

 午前10時30分の午前のおやつで藤井は「火の羊羹三種 ゆず蜂蜜、掛川茶、本練」(掛川抹茶付)を注文。羽生も午後3時の午後のおやつで同メニューを頼んだ。

 「火の羊羹」は明治25年創業の市内の老舗和菓子店「伊藤菓子舗」が提供。4代目店主・伊藤光男さん(65)は、「藤井先生にお出しできて良かったと思っていたが、羽生先生にも選んでいただけた。2人の先生に食べていただけるなんて本当に光栄」と喜んだ。

 商品名は、浜松市にある秋葉山本宮秋葉神社に由来する。秋葉山本宮秋葉神社は火伏せの神様がまつられている。掛川では城下町を火事から守る神様として、古くからこの火の神様が親しまれてきた。「火の羊羹」はこれに因んで強い火加減でしっかりと練り上げられている。伊藤さんは「口どけがよくあっさりしている。甘すぎない」とアピール。店の看板商品はカステラだというが、「抹茶に合うものがいいと思って羊羹をお出しした」と説明した。

 藤井王将が午前のおやつに注文をして以降、店には客が殺到し、お昼過ぎにゆず蜂蜜味と掛川茶味が完売。予約注文の電話もひっきりなしだという。

 ただ、ご夫婦2人で営む店のため、全国配送などは行っていない。伊藤さんは「店頭に来て、和菓子のおいしさを感じてほしい」と話した。

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