古舘伊知郎 自分の一言で勝新太郎さんが取った豪快すぎる行動「にこっと笑って“君にあげるよ”って」

[ 2023年1月8日 15:08 ]

古舘伊知郎アナウンサー
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 フリーアナウンサー古舘伊知郎(68)が、7日放送のBS日テレ「古舘伊知郎のいまさら昭和 愛すべき愛しき日々」(後7・00)にMCとして出演し、昭和の名優・勝新太郎さんとの若手時代の思い出を語った。

 ゲストの「爆笑問題」とともに、昭和の懐かしい出来事を振り返る番組で、昭和スターの豪快エピソードに花を咲かせた。古舘は「昭和の芸能人とか役者さんって、ケタ外れじゃないとダメなんですよ」と、当時の勝さんの豪快な逸話を披露。「たとえば勝新太郎さんとかは、銀座の並木通りを歩いていて、60人くらい知らない人と一緒に飲んでるんですよ。“勝新さんだ”ってくると、“お前も来い、お前も来い”って。その時に赤坂プリンスに住んでて、年間3000万円くらいの宿泊費を踏み倒しながら銀座で豪遊してる」と笑わせた。

 古舘がテレビ朝日の局アナだった時代にも、強烈な思い出があるという。情報誌「BRUTUS(ブルータス)」に、勝さんが表紙から大特集された号を読んでいたそうで、音楽番組の収録で会った勝さんに「たまたま、俺はヨイショしたんですよ」と明かした。「“勝新太郎さん、テレビ朝日本館4階アナウンス部の古舘と申します。今日お手伝いしておりますけど、このブルータスは全部読みましたけど…”って言ったら、“そうか。坊や、いいこと言うなあ”って」。古舘が当時、25歳くらいのことだったという。

 古舘の言葉に気をよくした勝さんは、思いも寄らぬ行動に出た。「“おい!”って付け人さんとマネジャーを呼んで、“ブルータス、本屋行って買って来い”って」と、スタッフを書店へ雑誌を買いに走らせたという。買わせ方も豪快で、「“何て街だ?”、“六本木って街です”、“行ってこい”って言うから、普通に誠志堂とか本屋に行って買い占めるのかと思ったら、全六本木の本屋にくまなく行って、全買い上げしろと」と打ち明け、驚かせた。

 当時は書店も全盛期で、古舘は「ものすごい、何百冊もあるわけ」と状況を説明。同じ雑誌が山ほど積まれたが、「最後に誰もそれを、勝新さん自体もそれを読むわけではない」といい、「終わって、にこっと笑って、“君にあげるよ”って。俺、300冊くらい(持って帰った)」と結末を明かし、爆笑させた。

 買いに走らされたスタッフの反応は、今でも覚えているという。「付け人さんも、今にも耳に残っている。“チッ”って舌打ちしましたからね。俺が一言、言ったせいで全部、回らされてるんだから。全然、リハーサルにも立ち会えてない」と振り返り、「そういうケタ外れなことをやっていかないとダメなんじゃないか」と話していた。

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2023年1月8日のニュース