羽生善治九段 特別将棋栄誉敢闘賞に「棋士生活を長きにわたって続けてきたと実感」

[ 2022年11月18日 13:06 ]

特別将棋栄誉敢闘賞を受賞した羽生善治九段(撮影・我満 晴朗)
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 第48回「将棋の日」の表彰式が18日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、6月に通算1500勝を達成した羽生善治九段(52)が特別将棋栄誉敢闘賞を受賞した。

 前日の17日は棋王戦挑戦者決定トーナメント決勝で佐藤天彦九段(34)に敗れ、敗者復活トーナメントに回った羽生だが、一夜明けたこの日はすっきりとした表情で式に参列。「棋士生活を長きにわたって続けてきたと実感し、対局の場がたくさんあったことで(1500勝を)達成できた。その機会を与えてくださった皆さまに感謝したい」と謝意を示し、「将棋は長い歴史があり、その時の戦術が変わり続けている。自分なりについていけるよう、やっていくしかないです」と今後に向け意欲を語った。

 現在進行中の第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)挑戦者決定リーグでは5勝0敗で首位。22日の最終局で4勝1敗の豊島将之九段(32)に勝てば7期ぶりの7番勝負出場が決まり、藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=に挑む。

 「豊島さんはここ数年常に安定し、活躍しているタイトル戦の常連。ここ最近は私にとって厳しい状態が続いているが、せっかくの機会なので自分なりに棋力を充実させ、次の対局に向かっていきたい」と大一番を見据えていた。

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