「鎌倉殿の13人」トキューサ“公認”の舞台裏 瀬戸康史もう1つの喜び“東京のお父さん”とドラマ初共演

[ 2022年11月18日 18:00 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第43話。後鳥羽上皇(尾上松也・右から3人目)の前でひざまずく北条時房(瀬戸康史・右から2人目)(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は20日、第44話「審判の日」が放送される。前回第43話(11月13日)の話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。物語は、江戸幕府まで続く強固な武家政権樹立を決定づけた義時と朝廷の決戦「承久の乱」へと向かう。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は大河出演8作目にして初主演に挑んだ。

 第43話は「資格と死角」。3代鎌倉殿・源実朝(柿澤勇人)の後継者問題。評議は紛糾しかけたものの、後鳥羽上皇(尾上松也)に相談していた実朝は「上皇様は親王様の中から誰かを遣わしてもよいと仰せだ」。阻止したかった北条義時(小栗)たちは黙るしかなかった。

 建保6年(1218年)2月、政子(小池栄子)は北条時房(瀬戸康史)を従え、上洛。時房が“鎌倉一の蹴鞠の名手”と知った後鳥羽上皇は、身分を明かさず時房の元へ。時房は転がってきた蹴鞠を拾う。

 リフティング合戦が始まると、お互い蹴鞠を落とさず、華麗な足さばきを披露。

 後鳥羽上皇「見事じゃ」

 時房「形ばかり気にする都の方にしては、大した技だ」

 後鳥羽上皇「おぬしも、東夷(あずまえびす)にしては筋がよい」

 時房「何だと(笑いながら後鳥羽上皇の左肩を小突く)」

 警護の武士たちに取り押さえられたものの、、後鳥羽上皇は時房を気に入った様子。「トキューサ、と申したな」「いずれまた、勝負しようぞ。トキューサ」。慈円(山寺宏一)に「慈円僧正、我が最愛の子たる親王を鎌倉に与える話、早く決めてやれ」と指示した。

 時房の天然さが奏功。りく(宮沢りえ)の聞き間違いから生まれた「トキューサ呼び」も後鳥羽上皇“公認”となった。

 番組公式ツイッターに公開された「かまコメ(撮影直前・直後の音声コメント)」。瀬戸は「(蹴鞠を褒められて)うれしかったですね。特技といえば、蹴鞠くらいしかないので。そこでつながれるというのは凄くよかったし、面白いシーンになったんじゃないかなと思います。あと個人的に山寺宏一さんと絡めたのが凄くうれしくて。僕が10代の頃に、ある番組で山ちゃんと一緒になって、レギュラーだったんですけど、お世話になっていて、東京のお父さんみたいな存在なんですよ。初めてお芝居で絡めたので、それは個人的にはめちゃくちゃうれしかったです」と喜びを明かした。

 瀬戸は福岡県出身。山寺とは06年9月から2年半、テレビ東京「おはスタ」で共演。16年3月には約8年ぶりに同番組出演を果たし、山寺と再会した。

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