中村逸郎教授 親ロシア派によるウクライナ4州の“住民投票”の結果に「黒か真っ黒かのどっちか」

[ 2022年9月29日 09:18 ]

東京・台場のフジテレビ社屋
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 ロシア政治を専門とする筑波大名誉教授の中村逸郎氏が29日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。ウクライナ東部、南部の計4州のロシア支配地域で親ロシア派が強行した「住民投票」が27日に終了し、ロシアメディアによると、親ロ派は28日までに87~99%がロシアへの編入を支持したとの集計結果を発表したことに言及した。

 ロシア紙RBK電子版は28日、プーチン大統領とウクライナ東部・南部4州の親ロシア派が30日に編入に必要な条約を交わすと報じた。ロシアの法律に従い、いったん独立国家と見なし条約を締結した上で編入手続きを進めるとみられる。プーチン氏が30日に編入宣言するとの見方が強まっており、RBKはモスクワ中心部の「赤の広場」で同日、親ロ派の集会が計画されていると伝えた。

 中村氏は「この投票結果というのは本当はあやしくて、私自身、黒か真っ黒かのどっちかだと思っているんですよ」と言い、その理由について「今回の投票というのは、モスクワ市とかロシア各地でも投票所が用意されているんですね。そしてそれは避難民がロシアに来ているということなんですけれども、1人の人がいくつもの投票所に回って投票していると言われているんですね」と説明。そして「しかも有権者名簿が果たしてあるのか、そのあたりも大きな問題なんですね」と説明した。

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2022年9月29日のニュース