立岩陽一郎氏 陛下の7カ国元首との会見に「ハリス米副大統領は絶対に会いたかったと思う。だけど…」

[ 2022年9月29日 11:00 ]

東京・台場のフジテレビ社屋
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 元NHK記者で国際ジャーナリストの立岩陽一郎氏が29日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)にコメンテーターとして出演。天皇陛下が28日、安倍晋三元首相の国葬参列で来日したヨルダンやベトナムなど7カ国の元首と皇居・宮殿「竹の間」で個別に会見されたことについてコメントした。

 宮内庁によると、出迎えた陛下は一人一人と握手し、参列のための来日に感謝を述べたという。会見は午前9時半ごろから始まり、ヨルダンのアブドラ国王、トーゴのニャシンベ大統領、コモロのアザリ大統領、カタールのタミム首長、パラオのウィップス大統領、ベトナムのフック国家主席、スリランカのウィクラマシンハ大統領の順に進んだ。それぞれ10分ほど通訳を介して懇談し、元首らからは安倍氏の死去への弔意が伝えられた。気候変動問題や東日本大震災も話題に上った。陛下はサッカー・ワールドカップの開幕を11月に控えたカタールのタミム首長に「成功をお祈りします」などと声をかけたという。

 立岩氏は「たぶん天皇陛下としては、あるべき天皇陛下としての姿を模索された結果だと思うんですね。ある意味、天皇陛下ってのは日本にとって平和の最後の砦(とりで)みたいな存在になっているわけですね。そういう意味での自覚ってのは当然おありなんでしょうけど」と言い、「もう一つはね、弔問外交とはちょっと言えないわけです、皇室外交としか。でもまあ弔問外交全般がね、安倍元総理に対する評価なのかどうかって言わないけど、たぶんそれは違うんです。つまり各国誰が来るかは今の日本に対する評価なわけです。今の日本とどういう関係を築きたいか。それで言うと、天皇陛下に会いたいっていう人、たくさんいるんです」とした。

 そして、「これは推測ですが、ハリスさんは絶対に会いたかったと思うんですね。たけどハリス米副大統領に会ってしまうと、たぶんそれがいわゆる政治利用的なものに理解されるってことで宮内庁はそういう判断はやめて、いわゆる皇室の方とか限定をされたんじゃないかと思うんですね。だけど、やりたいですよ、みんな、そりゃ世界中が」と自身の考えを話した。

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2022年9月29日のニュース