J-WAVE「GROOVE LINE」24年半に幕 異例エンディング まさかのDJ不在、録音で別れ

[ 2022年9月29日 19:18 ]

ピストン西沢(2007年撮影)
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 J-WAVEの人気番組「GROOVE LINE」が29日、最終回を迎え、24年半にわたる放送に幕を下ろした。

 エンディングで、パーソナリティーのピストン西沢は最後のDJを披露し、「コンピューターおばあちゃん」のリミックスを披露するなどらしさ全開。「本当に皆様ありがとうございます!感謝です!」と挨拶してトイレに行ったまま帰ってこなかった。最後の雄姿を見届けようと駆けつけたかつての相棒ナビゲーター・秀島史香やLiLiCo、クリス・ペプラー、ジョン・カビラらがブースに入り、急きょ放送に対応するまさかの事態に。「え?これオンエア中なんだよね?」と確認する声が飛ぶなど混乱の中、「ピストンさーん!帰ってきて!どこにいるの~?!」と呼びかけた。

 すると、スタッフのスマホにボイスメッセージが届き、西沢の声が。「皆さん、長いことGROOVE LINEを聞いていただいてありがとうございました。皆さんがこの録音されたものを聴いている時には、僕はもうJ-WAVEにはいません。僕はずっとやりたいことをやってきて、やりたいことをやれる場所をずっと探してきて、これからもずっと同じことをやっていきたいと思います。そういう生き方を、毎日の放送の中で、ものを皆さんに届けるとか情報を聴いてもらって、とかじゃなくて、僕が生きてる中で感じたことをみんなと共有して、皆さんがくれたことを僕も共有して成長するっていうことをいつの間にか目標にしてたんで。まあ、J-WAVEのラジオ番組の中では異色だったと言われますけど、それはそれで、目的、趣味、興味があることが変わってきちゃったという部分では長くやりすぎちゃったんだと思います。最後ぶん投げて、逃げちゃうのも、最後ぐじゅぐじゅとみんなにありがとうございましたって言われるのが嫌で、自由を最後まで貫き通そうと思ってやることなんで、どうか許してください。さすがにグッときますね。ありがとう、ほんとに皆さん。感謝します。ピストン西沢は、これにてGROOVE LINEという番組で皆さんと触れ合うことはなくなります。これからはSNS頑張ってくんで。そちらをぜひとも応援お願いします。それじゃ、さよなら!失礼します!」と締めくくった。最後まで「らしさ」全開の終わり方に、集まった面々は拍手を送った。

 最終回となったこの日は豪華ゲストが次々と登場した。

 女優・声優で戸田恵子は一般リスナーと同じ流れで電話出演した。「こんにちは!ぼく、アンパンマン!」と主人公の声を務めるアニメ「それいけ!アンパンマン」の声で挨拶し、「戸田恵子です。ご無沙汰しております!」と名乗るとピストン西沢は「戸田恵子さん?!本物ですか?!」と仰天した。戸田は「私、どうしてもお疲れ様が言いたくてファクス送るって言ったら、今どきファクスないんだってみんなに言われて。メール送ろうとしたら、埋もれてしまうからなんとかならないかなと思ってたら電話つなげてもらえました。ほんとによく聞いてるんです!毎日車移動なので。寂しいですよ」と終了を惜しんだ。

 また、歌手の松崎しげるはギターを片手に登場し「24年もやってるなんてすごいよ!誉!」と称えた。飛び入りで訪れたタレントのLiLiCoは「寂しいよー!全部学んだもん、ピストンさんに。泣いちゃう」と目を潤ませ、思い出話に花を咲かせた。

 続いて訪れた人気音楽グループ「DREAMS COME TRUE」の中村正人は「業界の人はこの時間ちょうど移動していて、必ずそこにピスちゃんがいるんだよね。おかしいよね、今日でなくなるなんて。俺は未だに反対してる」とジョークを交えながら「本当にお疲れ様でした!」と拍手しながら惜別した。

 番組は98年4月に放送がスタート。00年4月から10年3月まで秀島史香とのツインナビゲート体制で、HMV渋谷スタジオ(当時)から放送された。10年4月に「GROOVE LINE Z」と一時タイトルを変更も、17年10月には元に戻した。今月1日のエンディングで放送終了が発表されていた。

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