元人気エンタ芸人キック 怪談話パクリ騒動で反省…今後は不透明「仕事なくなったら引退同様の世界」

[ 2022年9月21日 19:51 ]

キックのツイッターから(@thisispsychic)

 かつて「KICK☆」の芸名で、お笑い番組「エンタの神様」などで人気を博したお笑いタレント、占い師のサイキック芸人キック(42)が21日、YouTubeの生配信番組に出演し、テレビ番組で著作権侵害の恐れがある話をした問題を受け、今後は著作権についてより理解を深めていくことを約束した。

 キックは18年放送のCSチャンネル・エンタメ~テレ「超ムーの世界R」の番組内で、「琉球怪談」シリーズなどで知られる作家・小原猛氏オリジナルの怪談話を、作家の許可なく話した。放送を受けて小原氏は今月3日、自身のツイッターで「『超ムーの世界R』シーズン222のサイキック芸人キック氏の話。私は許諾もなにもしておりません」と抗議。「弁護士と協議の上、正式に訴えることにしました」と報告していた。

 キックはこの日の生配信で、「今思えばライツ(著作権)に関する意識とか、先生も取材してまとめて出されているわけですから、そこに対する配慮が足りなかった」と認め、謝罪。「意味のあるタイミングで意味ある指摘をいただいたので、僕も分からない部分もあるので、そこを知りたいなというのがある」と素直に話した。

 キックは小原氏の作品が載った本を沖縄で購入。その内容を番組で、「沖縄にある怖い話ということ、この怪談の語り部くらいの感覚でお話しした」という。あえて改編などをしなかった理由について、「(ファンの)皆さんは(出典を)知っているから、そこを変えて僕が出していると、なおさら自分のネタみたいにして出しちゃってるじゃんとなってたと思う」と説明した。

 自身が話す怪談については、本などからの引用や、人からの伝聞など様々なパターンがあるという。自身の中では「小ネタの部分とか、たたきの部分の引用元というのも明示すべきなのかどうなのか」と、はっきりした答えが出ていないことも明かした。

 また、「自分のことを棚に上げてじゃなく、本当に分からない」と前置きしながらも、都市伝説ユーチューバーなどの動画について例示。「著作権をずっと調べるリサーチャーみたいなのがいて、“この話の元ネタはここですよね?”と言って、弁護士さんと話をして訴えますということが今後、めちゃくちゃ出てくる可能性もあるのかなと思う」と、今回の問題の影響も推測した。

 問題を受けてキックは、「この際、ちゃんとそれを先生に見解をうかがって、認識しておかないと、こういう話って安易にできないのかな」と、真摯に向き合う姿勢を見せた。また「先生からしたら、“もやもやして眠れない”というツイートもあったので、そういう思いをさせてしまって本当に申し訳ないです」と、小原氏にあらためて謝罪の言葉を述べた。

 今後の仕事については「いただいている仕事についてはやらせていただきます」としつつも、「都市伝説を語る的なものに関しては、自分の中で今、どうなんだろうと分からなくなっちゃっている。引用元を出すと、その話って都市伝説として楽しめるのかな?とか」と思いを吐露。また「仕事がなくなったら引退同様になる世界ですから」とも話した。

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