豊島九段 稲葉八段とのA級順位戦を制し、2勝1敗でトップタイに 藤井王将ら6人が並ぶ混戦を演出

[ 2022年9月22日 00:24 ]

豊島将之九段
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 渡辺明名人(38)への挑戦権を争う第81期A級順位戦は21日、大阪・関西将棋会館で豊島将之九段(32)と稲葉陽八段(34)の3回戦を行い、豊島が140手で勝利した。終局は22日午前0時3分。消費時間は豊島が5時間37分、稲葉が5時間48分。

 参戦初年度の藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含めて5冠=ら10人が年度末まで総当たりで9局ずつ指す同級。3回戦を全て終え、豊島、稲葉、そして藤井を交えた6人が2勝1敗で並ぶ混戦になった。

 ともに関西本部所属で幼少から競い合う両者の対戦成績は、戦前まで豊島の11勝、稲葉の10勝と拮抗した。先手稲葉で戦型は相掛かりへ進み、昼食休憩明け、自陣4段目に金銀銀3枚を配する積極的な布陣を敷いた豊島が局面をリードして終盤戦に入った。お互いの王が5筋で向き合った寄せ合いを豊島がそのまま制し、3回戦にして全勝を消滅させる混戦を演出した。

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2022年9月21日のニュース