元人気エンタ芸人キック 怪談話パクリ騒動で謝罪「語り部くらいの感覚」「コンプラの意識欠落していた」

[ 2022年9月21日 18:47 ]

キックのツイッターから(@thisispsychic)

 かつて「KICK☆」の芸名で出演し、お笑い番組「エンタの神様」などで人気を博したお笑いタレントで占い師のサイキック芸人キック(42)が21日、YouTubeの生配信番組に出演し、テレビ番組で著作権侵害の恐れがある話をした問題についてあらためて釈明した。

 キックは18年放送のCSチャンネル・エンタメ~テレ「超ムーの世界R」の番組内で、「琉球怪談」シリーズなどで知られる作家・小原猛氏オリジナルの怪談話を、作者に許可なく話したとみられる。放送を受けて小原氏は今月3日、自身のツイッターで「『超ムーの世界R』シーズン222のサイキック芸人キック氏の話。私は許諾もなにもしておりません」と抗議。「弁護士と協議の上、正式に訴えることにしました」と報告していた。

 生配信動画でキックは「大変お騒がせしております。申し訳ありません」と謝罪した。話が載った小原氏の本を沖縄で購入したといい、「小原先生が取材された話で、沖縄の怖い話をまとめている本だから、沖縄にある怖い話ということ、この怪談の語り部くらいの感覚でお話しした」と経緯を説明した。

 一方で、著作権に対しての配慮が欠けていたことを素直に認め、「今思えばライツ(著作権)に関する意識とか、先生も取材してまとめて出されているわけですから、そこに対する配慮が足りなかった」とお詫びの言葉を口にした。さらに「番組スタッフさんに“こういう本からの話なので、事前許可を取ってもらっていいですか?”という、コンプラの意識がまったく欠落していた」と反省した。

 キックはこの日、YouTube出演に先駆けてブログを更新。双方が代理人を立てて話し合いをしていることを説明していた。「端的に申し上げますと今回、作家さんから『私の話』を承諾なくしたのだから著作権侵害にあたるとのご指摘を受けております」とし、「私としては著作権侵害にあたるのであれば、直ちに謝罪し、誠実に対応する必要があると考えております」とつづった。また番組の降板も発表した。

続きを表示

この記事のフォト

2022年9月21日のニュース