エンタの神様芸人・キック 怪談“丸パクリ”騒動を謝罪「私としても困惑」 番組降板も発表

[ 2022年9月21日 13:47 ]

「エンタの神様」で人気を博していたキック(08年撮影)
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 かつて「エンタの神様」などで人気を博したお笑いタレントで占い師のサイキック芸人キックが21日、自身のツイッターを謝罪。「琉球怪談」シリーズなどで知られる作家の小原猛氏(54)の怪談話を、テレビ番組で許可なく話したとして著作権問題に発展している件について謝罪した。

 キックを巡っては、小原氏オリジナルの怪談話を、CSチャンネル・エンタメ~テレの番組「超ムーの世界R」で許可なく話した。小原氏は“丸パクリ”されたとして「弁護士と協議の上、正式に訴えることにしました」と報告していた。エンタメ~テレは現在、当該放送の配信を停止し「著作権者の方をはじめご迷惑をおかけした皆様に深くお詫びいたします」と謝罪した。

 キック氏はインスタグラムを更新しつつも、この件については沈黙を続けていたが、メ~テレの謝罪から1週間が経ったこの日、「著作権に関してお騒がせしている件に関しまして」というタイトルでブログを更新。「ただいま双方代理人を立て話し合いをしているので、詳しいコメントは控えさせていただきたいと思いますが、端的に申し上げますと今回、作家さんから『私の話』を承諾なくしたのだから著作権侵害にあたるとのご指摘を受けております」と説明し「私としては著作権侵害にあたるのであれば、直ちに謝罪し、誠実に対応する必要があると考えております」と投稿。

 続けて「ただ、弁護士さんが言うには、著作権は話を創作した人に発生するとのことなのですが、今回の件で私がお話した話は、作家さん自身も人から聞いた話とのことであり、どの部分に作家さんの著作権があるか私には分からず、しかも、作家さんからも著作権侵害との指摘はあるものの、どの部分に作家さんの著作権があるかを明確にしていただけておりません」といい「このため、私としても困惑しており、どのように対応していいか分からない状態にあるため、現在、私の代理人から作家さんの代理人に対し、この点の事実関係について確認させていただいております」と確認段階であるとした。

 「『著作権』というのは私達もよく耳にする言葉ですが、例えば伝承のように古くからあるお話には当然に著作権はなくなっていたり、事実を単に述べたようなものには著作権が発生しないなど、専門家でないと判断が難しい点も多々あるようです」とした上で「本件についてもしっかりと弁護士さんの見解を伺いながら誠意を持って対処していく所存でございます。また経緯も含めて改めてどこかでお話させて頂けたらと思っておりますので宜しくお願い申し上げます」とつづった。

 また「今回の件を受けまして超ムーの世界Rを降板させて頂きました。人から聞いた話や本など学んだ叩きのネタがあるうえで語るネタを組み立ていたこともあり、今のライツへの感覚で活動していたらもっと大きな事故を起こしていたかもしれず、今回ご指摘頂いたことに大変意味があることと思っております」と番組降板を発表。「約10年お世話になり、最後に番組にミソをつけるような形にしてしまったこと大変申し訳なく思っております。ファン、演者の皆様、製作陣の皆様様々バタバタさせてしまい誠に申し訳ございません」と謝罪した。

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2022年9月21日のニュース