「ちむどんどん」優子が涙の告白 ニーニーは弟似 サバンナ高橋「ニーニーもええ加減」ネットもらい泣きも

[ 2022年7月21日 08:15 ]

連続テレビ小説「ちむどんどん」第74話。優子(仲間由紀恵・中央)を抱き締める4兄妹(C)NHK
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 女優の黒島結菜(25)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は21日、第74話が放送された。

 <※以下、ネタバレ有>

 朝ドラ通算106作目。タイトルは沖縄のことばで「チム(肝=心)が高鳴る様子」「胸がドキドキする」という意味。映画「パッチギ!」「フラガール」などで知られ、2014年後期「マッサン」を担当した羽原大介氏がオリジナル脚本を手掛ける。今年、本土復帰50年を迎えた沖縄を舞台に、沖縄料理に夢を懸けるヒロイン・比嘉暢子(のぶこ)ら個性豊かな4きょうだい、本土復帰からの歩みを描く。

 第74話は、1978年(昭和53年)8月。沖縄のお盆、ご先祖さまをあの世へお見送りする最も重要な日「ウークイ」に、賢秀(竜星涼)良子(川口春奈)暢子(黒島)歌子(上白石萌歌)が7~8年ぶりに実家に顔を揃えた。ちょうど和彦(宮沢氷魚)も嘉手刈老人(津嘉山正種)の取材のため沖縄入り。4人は優子(仲間由紀恵)から亡き父・賢三(大森南朋)との馴れ初めなど、秘められた過去を聞く。4人はそれぞれ、数多く苦労を重ねた母の思いを受け止める…という展開。

 優子の回想。1946年(昭和21年)、山原。運命の再会を果たした優子(優希美青)と賢三(桜田通)は、賢三の生まれ故郷・山原へ。兄妹のように暮らし始めた。賢三は「家族の分まで幸せになれ。優子の心の中に、優子の家族は生きている」と家族を失って1人ぼっちになった優子を励ました。優子はその時、もう絶対離れない、この人と家族になりたいと決心した。

 2人は結婚し、4人の子どもに恵まれた。「(賢秀は)死んだ弟にそっくりだと思った」。ある日、田良島(山中崇)が書いた嘉手刈の遺骨収集活動の記事を見つけた。賢三と相談し、1年に1日でもいいからと手伝った。

 田良島の回想。沖縄で戦死した田良島の兄は遺骨も戻らなかった。当時、田良島は10歳。兄が亡くなった理由が分からず、泣いた。「大人になったら分かるのかなぁって。でも、今でも分かんないです」。

 房子(原田美枝子)も善一(山路和弘)も嘉手苅の活動を支援。優子は「善一さんは本当にいい人さ。いつも、うちたち家族の味方でいてくれて。だけど、再婚はしない。ようやく、お父ちゃんとの約束が果たせたさ。いつか必ず、子どもたちに昔のことを伝えようって。怖くてたまらなかった。何年経っても、ふと思い出すと、泣いてしまうから。泣いてしまって、おかしくなってしまいそうで。秀夫(弟)のことを思い出すと…。この腕の中で、冷たくなった。うちの腕の中で。自分の食べる分も弟にあげればよかった。死なずに済んだかもしれない。もっと遊んだり、働いたり、恋をしたり、泣いたり、笑ったりしたかったはず。うちだけ、こんなして食べていていいのか、生きていていいのか。終わっていないわけ、うちの戦争はいつまで経っても」と慟哭した。

 「亡くなった人たちの分まで、あんたたちには幸せになってほしい。幸せになることをあきらめないでちょうだい。ずっとそう思っていた。だから、あんたたちには絶対に家族を亡くすような思いをさせないはずだったのに。賢三さんが無理をしていたことに気づいてあげられなかった。ごめんね。みんなの大好きなお父ちゃん、守ってあげられなくて。ごめんなさい。ごめんなさい。ずっと、ずっと言えなかった。ごめんなさい。ごめんなさい」

 子どもたちは幸せになると誓い「話してくれて、ありがとう」(暢子)「もう謝らんで。謝らんでちょうだい」(賢秀)「お母ちゃんが大好きだからね」(良子)「お母ちゃん、ありがとう」(歌子)と優子を抱き締めた。

 再び一つになった比嘉家。仲間由紀恵が熱演した。SNS上には「また朝から泣いた」「お母ちゃんの告白で朝から泣き、色々切ない」「賢秀に激甘なのは、亡くなった弟を重ねていたからなのね」「ニーニー、これ聞いて改心してくれるといいが」「善一さん、やっぱりやんばるの天使じゃん」などの声が上がった。

 直後の同局「あさイチ」(月~金曜前8・15)の“朝ドラ受け”。ゲストのサバンナ・高橋茂雄は「いや~、何かグッときました。この話を聞いたら、ニーニーもええ加減にしてもらわないと、やってくれるような気がしました」と奮起を促した。博多大吉は「今日からまた新たにね、それぞれが幸せに向かって」、高橋は「比嘉家が走り出すような気がしました」と期待した。

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