松本哲哉教授、感染者数の実数に疑問 受診予約入れられず「検査をあきらめている人もいる」

[ 2022年7月21日 18:05 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 国際医療福祉大学の松本哲哉主任教授が21日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)にリモートで生出演し、新型コロナウイルスの感染者が全国で急増する中、数字に表れない感染者について言及した。

 この日は東京都で過去最多を1万人以上も上回る3万1878人の感染が確認された。全国でも、過去最多だった20日の15万2536万人を上回った。松本氏は「全国でも昨日15万人ですから、それでもまだまだ増えていくとなれば、厳しい状況だと思います」と警鐘を鳴らした。

 松本氏によると、爆発的な感染拡大の中で発表された感染者数には表れない数字があるという。「この数が実態を把握できているのかも気になるところです」と疑問を口にした。「外来で見ていても、最近は受診される方も症状が出て4、5日たってから受診されている方が多い。症状が出てすぐに予約を入れようと思っても入れなくて、いろいろなところを探されて、ようやく受診にたどり着いている方も結構多い」と指摘。「今、出ている数字は検査にたどり着いて、陽性と判明された方ですから。検査をあきらめている人もいると思うと、相当な感染者数になるのではないかと思います」と推測した。

 政府や各自治体は、大規模な行動制限を行う方針は示していない。松本氏は「社会がそういうふうな状況にないということであれば、何らかの別の対策で、感染者数をある程度抑える方向にならなければいけない」と問題提起したが、政府の現状の対策に不安を指摘。「政府も今のままでは、今の感染拡大を迎え撃つには策としては弱いと思います」と話していた。

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2022年7月21日のニュース