吉田拓郎がテレビ番組を卒業 フジ「LOVE LOVE あいしてる」に出演「僕らを育ててくれた」

[ 2022年7月21日 21:53 ]

フジテレビ「LOVE LOVE あいしてる」に出演した吉田拓郎
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 年内で芸能活動を終了するシンガー・ソングライター、吉田拓郎(76)が21日放送のフジテレビ特番「LOVE LOVE あいしてる 最終回・吉田拓郎卒業SP」(後8・00)に出演し、テレビ番組を「卒業」した。先月24日、同番組を最後にテレビ出演から退くと発表していた。

 拓郎が活動52年の“終活”に選んだのは、KinKi Kidsとの共演で人気を博した「LOVE LOVE あいしてる」。同番組は96年10月にスタートし、01年3月まで約4年半レギュラー放送された。フォークの大御所の拓郎とアイドルのキンキという異色タッグが話題を呼んだ音楽バラエティーだ。

 番組終盤で、拓郎はキンキへの思いを口に。今回のために彼らとの合作に挑んだ曲「Sayonara あいしてる」への思いに触れ、「LOVE LOVE あいしてるって番組を始めたころを思い出して。僕ら、光一君・剛君がどんな時間を過ごしたんだろうなってことも考えて。決していいことばっかりあるわけじゃないから、苦しいこと辛いことやら、例えば1人で泣いていることもあるんじゃないかなとか、そんなことを思い浮かべながら」曲を作ったという。

 続けて「そういうもんだよな人間なんてって、そういうことを考えながら、それでも今はついに(卒業を)迎えちゃって。ここは気持ちよく最後っていうことで卒業をしたいなっていう感じで」と心境を告白した。同番組が「僕らを育ててくれた」とし、「ありがとうと言いたい」と話した拓郎は、「そしてありがとうと同時にさようなら、本当にありがとうございました長い間、お世話になりましたって言いたい」と語った。

 光一・剛に対して、「断言しておく、俺に(Sayonara あいしてるの)詩を書かせたのは君ら。間違いなく僕に曲を作らせた。卒業式だから言うと、俺にとって君たち(キンキ)は本当に大きい存在。感謝の気持ちはものすごい大きい」と伝えた。さらに「僕、最後に言いたいんけど、光一君も剛君も今から僕ずっと君たちを応援しながら、活躍を見させてもらいます。自分のテリトリーというか、自分の今いる場所、ポジションをもっともっと大きく広げて頑張ってもらいたいと思います。ずっと応援しています、頑張ってください」とメッセージを送った。

 ラストは同曲をスタジオで披露。キンキから花束を受け取り感極まった表情を浮かべ、「ありがとうございました、さようなら」。頭を下げて手を振り、ラストの出演を締めくくった。

 ほかにTHE ALFEEの坂崎幸之助、篠原ともえらレギュラー陣に加え、拓郎自ら“最後の一人として会いたい人”として指名した木村拓哉と「全部だきしめて」を披露。キンキのデビュー曲「硝子の少年」では、木村、風間俊介、生田斗真がバックダンサーを務める「ジャニーズシニア」を結成、豪華コラボで沸かせた。

 親交のある明石家さんまや、あいみょん、奈緒らもゲスト出演し、泉谷しげるがVTRでメッセージを寄せた。レギュラー時代のVTRも流され、拓郎は懐かそうな表情を浮かべていた。

 放送中に「LOVE LOVE あいしてる」がツイッターのトレンド1位を獲得するなど、今回の放送は大きな話題に。「拓郎さんをテレビで見れるのこれが最後だって寂しいな」「拓郎さんの嬉しそうな顔泣く」「永久保存版!!!」などの反響があった。

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