たけし 相次ぐ給付金詐欺に「文化が変わってきた」 背景に手続きの簡素化も「意外にわれわれのせいでも」

[ 2022年6月13日 10:15 ]

ビートたけし
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 タレントで映画監督のビートたけし(75)が12日放送のテレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」(日曜正午)に出演。新型コロナウイルス対策の持続化給付金不正受給事件が相次いでいる問題について、文化の変化や詐欺罪適用への疑問など、私見を語った。

 摘発が相次いでいる持続化給付金の不正受給。東京国税局職員らのグループや大学生など多くの若者が関与していたことが分かっている。この現状に、たけしは「若者に二極化しだして、下の方のやつをどうだますかっていう。普段からひどい目に遭っている人が、同じような人をひどい目に遭わせる構図ができていて」と指摘。また、事件の背景に給付を受ける際の手続きの簡素化や審査の甘さもあるとし「意外にわれわれのせいでもあるんだぜ。だって、申請してから何カ月たってもなんのあれもない…“国はなににやってんだ”“もうちょっと迅速にやれよ”っていうから手軽にしたら、今度は詐欺になっちゃった」と語った。

 かつては「日本人とか下町のやつはそんな汚いことをしてお金をもらっちゃいけない、ちゃんと正直に。『俺はもらわない、申請をしてもいいけど、国に迷惑をかけたくない』とか、そういうような文化というか土壌がある程度あった」というが、「ここ何年かでひっくり返った」とたけし。「もらえるものはもらえとか、全面的に主張するべきだっていうのが強くなってきて。今度は『あんたそんな資格はない』っていうやつまで取り出した。ちょっと文化が変わってきたよな」と分析した。

 給付のスピード感を重視する以上、このような不正は「ある程度想定内だった」という声も多い。たけしは「想定内なら、もうちょっとそういうことをやる前に刑罰をはっきり言ったほうがいいんじゃないの。こういうときのためには普通の詐欺罪は適用せず、もうちょっと厳しくなりますとか」と主張。続けて「火事場泥棒みたいな犯罪なんだから、それもわれわれが一生懸命働いた税金だからね。それを詐欺で取っているやつは、普通の詐欺じゃないんじゃないかなと思う」と憤りを見せていた。 

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2022年6月13日のニュース