東国原英夫 広島・安芸高田市でメガバンク出身市長と議会の対立「もうちょっと円滑に議会改革を」

[ 2022年6月13日 17:07 ]

東国原英夫
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 元衆院議員でタレントの東国原英夫(64)が13日、TBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)に生出演。広島県安芸高田市で市長と議会が対立している件について言及した。

 番組は同市の石丸伸二市長と市議会が対立していることを紹介。石丸市長が10日に議員定数を16人から8人に半減する条例改正案を提出も採決の結果、賛成が1人、反対が14人で改正案は否決された。

 石丸市長と市議会の対立は、市長が就任直後にツイッターで「居眠りをする議員」がいるなどとつぶやき対立構造が始まり、市長の提出した2人目の副市長案が3度否決されるなどしている。

 宮崎県知事を務めた東国原氏は「まずですね執行部、行政側と議会の関係ですよね。必要以上に対立していると市民に不利益なんですよ。必要以上に癒着していても市民に不利益。ちょうどいいバランスの侃々諤々(かんかんがくがく)が必要。お互いチェックアンドバランスが民主主義の技法」とした。

 そして議員定数の削減に関しては「(議員側が)自ら定数削減するのが理想的な形。市民の代表が市民の声をあげてこれは財政難だよね、こんなに要らないよね、じゃあ定数削減しましょうかって言ってくるのが一番いいこと。執行部から出すというのは、僕の経験上初めて」と今回、市長から提案されたことが珍しいとした。

 東国原氏は例として「07年宮崎やりました。45から39議席へ。議会提案で議会の方が一生懸命、自発的にやりました」と紹介した。

 だからこそ「こうやって執行部からやるのは僕はどうなのかな。このパターンでいったら多分、議会から不信任案が出ますよ。僕は出した方がいいと思ってます。出されたら市長が辞任するか議会解散なんですよ。議会解散してもう一回選挙したら市民の意見が反映されるじゃないですか。そこまでいくんじゃないかな。そうするとコスト、選挙費用がかかる。議会運営がうまくいってないと思います」と指摘した。

 また、安芸高田市長は2019年の参議院広島選挙区を巡る買収事件で、河井克行元法相から現金を受け取ったとして前市長が辞職。京大経済学部卒でメガバンクで勤務経験を持つ石丸市長が後任として初当選した経緯がある。

 東国原氏は「議会改革とか必死なんですよ。待ったなしでやってらっしゃると思う。そういう意図は分かる」と石丸市長の思いをくみ取った上で「議会運営を市民、市のためにやれば、もうちょっと円滑に議会改革をやられた方が良い」と助言した。

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